アメリカフェア

理佐ちゃん

第1話

美恵子の趣味は読書クラブで小説を書くこと。彼女は小説を書くにあたって、あるものを買う。三ツ矢サイダーだ。彼女が三ツ矢サイダーを買いに近くのコンビニに行こうと部室のドアを開けた。しかし、そこには教務主任の村木がいた。

「村木先生、こんにちは」美恵子はあいさつをした。

「さっき三ツ矢サイダーを買いに行く、って声が聞こえたんだけど、どういうこと?」続けて、村木はこう話した。

「ドクターペッパーなら許すわよ」それを聞くと、美恵子はコンビニに駆け出した。


学校の前にはコンビニが四軒並んでいた。セ○ンイ○ブン、ロー○ン、フ○ミリー○ート、○ンクスの四軒。どこに行こうか迷った挙句、美恵子はフ○ミマに向かった。

「ファミファミファミ~マファミファミマ~♪」軽やかな入店チャイムと共に、店員があいさつをする。彼女は左奥の飲料コーナーに向かった。一番左の酒類コーナーには見向きもせず、清涼飲料水のコーナーを見る。そこには、カ○ピスやコカ○ーラ、ファ○タなどの王道な飲み物の隣に、ドクターペッパーが…


並んでいなかった。彼女は潔く、○ーソンに向かった。


このコンビニに入ると、コーヒーのいい匂いが漂う。そう、このコンビニはコーヒーがウリなのだ。彼女は、また清涼飲料水コーナーに向かった。

そこには安定の品揃えとともに、ドクターペッパーが…


並んでいなかった。彼女はまた諦め、次のコンビニに向かった。


次のコンビニはセ○ンイ○ブンだ。この店は店内の照明が明るい印象。デリのチキンを食べたい気持ちを抑え、清涼飲料水コーナーにまたしても向かう。


このお店にはほかの店にはない、プライベートブランドの商品が多く、彼女が好きな飲料も多い。それらを飲みたい気持ちを抑え、ドクターペッパーを探す。するとそこには「アメリカフェア」の文字。ルートビアやマウンテンデューが並んでおり、彼女はドクターペッパーそっちのけでルートビアを買ってしまった。彼女はコンビニを出ると、足早に部室に戻る。


その後、彼女がどうなったかはお察しください。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

アメリカフェア 理佐ちゃん @Risa-chan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る