果て

白川津 中々

果て

 光は、いつも僕から離れていく。

 湿った大地からは熱が消え、影は死の匂いが満ちている。


 何度目かの、闇。繰り返される絶望。叫びは大気に溶けて混ざり、滅する。泡沫の望みはやはり幻想でしかなく、輝きは潰えたのであった。


 枯れた星は割れてなくなる。記憶と共に、跡形もなく。

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果て 白川津 中々 @taka1212384

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