書けないカエル
s286
第0話
しかし、彼は自分の生き方に多少の不満を抱いていた。それはメスとの間に子孫を残せなかった事でもなければ、
彼は、一遍でも良いから小説を書き上げたかったのだ。たとえ
さて
川に沿って上流へ向かうと木々がなくなり開けた場所に出てしまった。彼は思う。「こんな場所では鳥に見つかりやすい。まして人間の子供にでも捕らえられたら死ぬまで
来た道を戻るか腰を下ろして逡巡していると陽射しの心地よさから眠気が強くなってきた。これはイカンと頭を振って気持を引き締めると彼は来た道を戻ることに決めた。どこか適当な場所で川を渡り他所へ行くと決めたのだ。
カエルの脚では、移動したとて高が知れている。それは彼も長年の経験から知っていた。若い頃、干からびるほど歩いたはずなのに振り返ると昨晩の宿とした
川を渡るとその近くに
彼は緩やかな眠りについていった。
書けないカエル s286 @s286
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