第95話 田舎ファンタジア
シアンと2人で龍脈を出ると、心配そうなミカゲと育三ちゃんがいた。
「うお――! シアン!! 生きてたのかよ」
ミカゲが嬉しそうに、シアンの頭をものすごい勢いで撫でる。
シアンはミカゲに撫でられて、髪の毛をぐしゃぐしゃにされることを以前は嫌がっていたのだが、今回はミカゲのされるがままになっている。
育三ちゃんはシアンを見て、ビクついていたので、シアンは頭を撫でられながら、そんな育三ちゃんにクズとかカスとか言っていた。
「シアン、今日は恵奈に頼んでごちそうにしてもらうか?」
機嫌よくミカゲが言う。だけど、シアンは首を横に振る。
「今日はカレー。明日ごちそう、よろしくって恵奈に伝えて。そのあとのネギ味噌ラーメンも、ミカゲがおごり」
「わかったぜ! ったく、良いこと起きたじゃないか、和哉ぁ!」
うん、とミカゲに返事をする。そして、シアンが俺の顔を覗き込んで、言った。
「これからもよろしく、マスター」
「おう、うちの親には交換留学でまた来たっていうよ」
++おまけ+++++
田舎村は、魔王城を目玉とした有名な観光地となり、年間100万人の観光客が訪れる村となった。本格的な中世ファンタジーの冒険が楽しめる村というキャッチフレーズで。
その礎となったのは、
おしまい。
田舎ファンタジア 東江 怜 @agarie
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