受験生である持ち主殿を気遣う心優しい消しゴム君とシャーペンさんのお話です。持ち主殿に彼らの声は届かないので、持ち主殿が葛藤するシーンでは彼らと同じようにハラハラドキドキしました。受験生だったあの頃を含め、今でも文房具達にお世話になっている私に、文房具をもっと大切に扱おうという気持ちにさせてくれる作品です。また、学ぶことについて考えさせられる作品でもあります。受験生はもちろん、「受験なんて遠い昔の記憶」という受験戦争を乗り切ってきた方にも是非読んでいただきたい作品です。
『持ち主殿』の受験勉強を見守りながら、色々と心配する消しゴム君とシャーペンさんのお話です。もしもこの消しゴム君とシャーペンさんの声が聞こえたら、きっと心強いだろうなと思える、二人(人?)の『持ち主殿』への気持ちが素敵です。そして後半。緊張の受験当日。『持ち主殿』はあることで葛藤するのですが、消しゴム君とシャーペンさんと同じ気持ちでハラハラして読みました。ほっこりできるやさしいお話です。