応援コメント

最終話 愛してるの言葉さえ」への応援コメント

  • こういう思いを抱えて中絶に踏み切る人は多そうですね。彼女自身の自業自得ではあるけど、男性側の無責任さ、中途半端にいい人そうな感じなところに本気で腹が立ちます。
    赤ちゃんを望む夫婦のところにはなかなかやってこなかったりもするので、虐待や中絶の話をきくと本当にやりきれない気持ちになりますね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    続けてたくさん読んでいただき、感激です(*´ー`*)

    主人公も自業自得なんですが、彼女だけが心身に痛みを受けるのは釈然としませんね。
    この男はモデルがいるんですが……仰る通り、こういう人ってさらっと立ち回るからやたら評判が良かったりして。

    全ての人が望む通りに幸せな家族の生活ができれば良いんですが、やむを得ない事情を含めて潰えてしまう命もあり、何とも遣る瀬無いですよね。。
    本作からいろいろ深く感じ取ってくださって、ありがとうございました!

  • 一話からリアルだなと思って拝読してきました。
    二十代、同棲、妊娠からの流産を体験しましたが、それでもきつかった私。

    幸せそうな妊婦がいる中で、『堕ろす』決断をした主人公の胸のうちは
    えぐられ、刺されたように痛み、苦しかったでしょう。

    すごく切ない選択ですが、現実問題、そうするしかない女性もいるんですよね。
    とても深いテーマだなと思いました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    ハナスさんも、辛い経験をなさっているのですね……
    どうにもならない状況に陥った時、幸せそうな人の姿が目に入っただけで辛い気持ちになったりしますよね。
    仕方ないことではあるのですが、心と体にできる傷は決して軽くはありませんね。
    主人公に寄り添ってくださり、ありがとうございます!

  • 理解している筈なのに一時の感情が勝り、それに流される。
    あまり誉められた話ではないですが、よく聞く話でもありますよね。若気の至り、避妊しなかったお前も悪い、色々な理由を元に逃げられる男……妊娠するリスクがないのならせめて産まれてくる命には誠実に向き合ってほしいものです。

    その手に奪う命の温もりを感じなくとも、殺人の十字架を負わされることはあるのだと意識してほしいものですね……

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    二人でやったことの結果なので、二人でちゃんと向き合うべきですが、男性は逃げることが可能なんですよね。
    中学の保健体育も大学での命の講義も女子だけが受けたんですが、男子も一緒に受けるべきだなと思いました。(今は変わってきてるのかも)

    重いテーマの話を受け止めてくださり、ありがとうございました!

  • 「そう思ったら何だか、自分の影が暗闇に沈んだような気がした」
    僕にはこんな文章一生書けない。だから本当に尊敬します。絶望も孤独も悲しみも心を刻まれるように感じる。読んでしまってごめんなさいという気持ちになりました。他人事として見てごめんなさい。僕はもっと彼女に寄り添いたいと思いましたけど僕には何もできない。手も伸ばせないし、小説といういちエンターテイメントとして見てしまっている。命の重みを大切にすべきなのに男だからという立場に甘えて「産めないなら……」なんてことを、読み出す当初は軽率に頭の中に浮かべてました。性交にこんな責任があったとは。このリスクを負うのが女性側だけというのが理不尽で許せない。もっと大切にしようと思いました。重たい感想申し訳ありません。

    作者からの返信

    辛い話をラストまで読んでくださり、またレビューもお寄せいただき、ありがとうございます!
    ここまで重く受け止めて、正面から考えてくださったことを、感謝します。

    男性と女性では読んだ印象も違うでしょうし、女性であってもあっさり割り切れる人はいると思います。
    こうせざるを得ない状況もあるし、女だってその時は軽い気持ちだったという場合もある。
    事情はいろいろですが、どうであっても物理的なダメージは体に負いますね。

    >もっと大切にしようと思いました。

    飯田さんがこう仰ってくださったことで、なぜか私も救われたような気持ちになりました。
    深く読んでくださって、本当にありがとうございました!


  • 編集済

    コメント失礼します。

    なんというか心がねじれるような思いがした話でした。主人公から子供を殺すことに対する罪悪感がこれでもかというくらい伝わってきて心苦しいです。そして主人公に費用は出すからと簡単に言ってのける男の浅慮さに腹が立ちますね。主人公の女の子がこんなに悩んでいるのに、男は気楽なもんだ。しかも避妊してないくせに。大切な相手が傷つくことが想像できたら避妊しようよ。都合の良い遊び相手としか見てないから、そこまで考えられないのか。ほんと腹立つ。

    男女でこうも堕胎に対する認識に違いがあるのか。
    この話が読めて良かった。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    こういう男性、残念ながら居るんですよね。そもそも妊娠中の奥さんのことも裏切っているという。絶許。

    女性であっても考え方はいろいろあると思いますが、主人公は一番苦しい悩み方をしました。
    誰にも隠さなきゃいけない立場と状況が、余計に彼女を追い詰める一因になりましたね。

    事情がどうあれ、心身ともに傷つくのは女性です。
    フィクションではありますが、できるだけリアルにイメージできれば良いなぁと思いました。
    感情を寄せてくださり、ありがとうございました!


  • 編集済

    「予期せぬ妊娠」の経験がないので、想像しかできませんが…もしも同じ立場に立ったら、私も同じようなことを感じるかもしれない、と思いました。
    「育てるか堕ろすか」どちらを選んでも苦しい二択。どちらにも苦しい罪悪感がついて回ることでしょう。
    主人公にも非はありますが、この男性にも、「中絶さえ済めば責任を免れる」と思い込んでいる節がありますね…。その後もずっと続く、女性側の苦しみなんて想像もできないでしょうね。

    精神論を抜きにしても、中絶は女性の体を確実に蝕む行為。二度と妊娠できなくなるかもしれないし、実は母親の死亡率が高いことも、あまり一般的に知られていないかも…。
    あまりにリスクが高すぎる。やるなら避妊、これ大人の常識。

    「殺人」の罪悪感を感じる主人公は心優しい人だと思います。だからこそ、きっとこれからもずっと、苦しい。
    まだ若い主人公が、亡くした命の分までよき人生を送れますように、と願わずにはいられません。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    おっしゃる通りだと思います。
    命を授かったこと、それを消さねばならないこと、どちらも重く、心にも体にも一生残るできごとですね。

    どうしても堕ろさなくてはいけない事情の場合もあるし、悩んだ末にそう選択せざるを得ないことだってありますが、どう言い訳しても「事実」は変わりません。
    彼女がこの先の人生で、後悔のない選択をしていければ良いですね。

    丁寧で熱のこもったご感想、とても感激しました。ありがとうございました!

  • 主人公の感情などのリアリティある描写、勉強になりました。深い話をありがとうございます!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    この作品は特にリアルかもしれませんね。どうあっても傷になってしまうという。

    素敵なレビューも、ありがとうございました!(*´-`)


  • 編集済

    すずめさんのペンネームと今回のお話から、子供の頃のとある出来事をコメントとして書きたいと思います。

    私は百舌鳥やメジロ、ムクドリに小綬鶏などの野鳥が珍しくない山間の田舎町で育ちました。
    そんな環境の中、家の脇にあった雀の巣から、雛が一羽地面に落ちていました。
    私が父に籠に入れて育てたい旨を伝えると、
    父は一言「親鳥が殺しに来るから駄目だ」と言いました。

    親鳥が雛に餌をあげるふりをして、舌を切ってしまうのだと―――
    それが、舌切り雀の由来だとも。

    数年後、その話が父の創作であり、自然の厳しさを息子に教えようとしていたとの、種明かしはあったのですが、私の中でその物語は生き続けて、重要な何かを判断するうえでの要素になっている気がします。

    心地よく、都合の良いお話は子守唄
    陰惨たる、道理にかなわないお話は寝物語
    どちらも読むのは考える事であり、快楽の様なものだと思ってます。

    私は今回のお話はそう言った意味でかなり好みでした。






    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    夜に口笛を吹くと蛇が出る、みたいなことでしょうか(ちょっと違うかな)
    どんなことであれ最悪な事態に陥ってしまうことはあるわけで、それを防ぐために一見道理に合わない注意喚起がなされていたりしますね。

    この話も、どの時点かで歯止めはかけられたのかもしれません。
    取り返しのつかないようなことは、物語の中でだけであれば良いですね。

    好みと言っていただけて嬉しいです。
    また、レビューもありがとうございました(*´-`)

  • こんばんは。

    感想として思い切ったことを書きます。嫌な予感がする場合は、次の空行まで読み飛ばしてください。
    子を宿すというのは、大変なことです。そこには二つの命が、比喩でも何でもなく、かかっています。
    またそれとは別の話として、さまざまな「事情」によって、生まれてくるべきでない命というものもあります。
    他の意見を持つ方も多々いらっしゃるでしょうし、それが本当なのかもしれませんが、私個人はそう思います。
    男性が、まだお腹にいる子に対して感じるのは、SNSに似ているのかもしれません。
    あくまで知識として知っていて、間接的な情報だけで存在を信じる。
    母親が自分のお腹に、子の鼓動を感じるのとは違うのでしょう。
    だからこそ、そういうあれこれに想像力を持てる人を選ばなければならないのでしょうね。
    SNSでも、ネットの向こうに人が居ることを、想定できる人とそうでない人。想定しても考慮しない人、というのが居ます。
    結果がそうなのですから、想像力はなかったのでしょう。対策もしなかったようですし。
    「私」は、どうすれば良かったのでしょうね。人は弱いもので、流されてしまうのはあることです。
    けれどそれを言うなら、男性もそうだとなってしまう。だから理屈ではない、という結果になる議論もよく見かけます。
    それはひとつの着地点ではありますが、正解とは程遠い気がします。

    愛してるの言葉さえ。というタイトルは、誰が誰に向けたものなのか。
    高原さんから「私」へ、それがないというのがまずありますね。
    それからきっと「私」から赤ちゃんへ、言ってあげられなくてごめんねというのもあるでしょう。
    もう一つ、世界から「私」へ。自分を取り巻く身近な世界が、「私」のことなどなにひとつ分かってくれない、と。
    それは身勝手な気持ちではあります。
    でも私には、とてもよく分かります。
    きっと「私」は、愛され方を知らないのです。
    悔いるとすれば、それを知る努力をするべきだったのでしょう。
    けれどまずはすぐに、ひとつの結論を出さねばならないようですね。
    このことが「私」を支える土台となって、のしかかる十字架にならないことを願います。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    そうですね。仰る通りです。
    この作品で、私は最悪のバッドエンドを書きました。
    ある意味、短編は気楽です。こんな終わり方でも、一つの話として成立させてしまえるから。

    残念ながら、想像力のない人は結構います。
    こうしたケースで正解不正解を考えると、余計に苦しくなってしまいますね。
    差し迫った事実があって、選択をしなければならない。
    何よりも心が傷付きます。それは時間とともに薄くなっていくかも知れませんが、完全に消えることはないのでしょう。

    タイトルの意味をあれこれ考えてくださって嬉しいです。
    (実はあんまし深く考えてなかったなんて言えない)
    重くて暗い話を最後までお読みくださり、ありがとうございました!

  • 男にはギクリとさせる話です。描写が上手いです、実話のように女の気持ちが書かれています。。男は妊娠する事がどうゆう事なのか頭にありません、ささいな欲望に負けてしまいます。男女の妊娠についての重さの違いがよく書けてると思います。

    作者からの返信

    コメント、そしてレビューもありがとうございます!
    実はこれに似た経験があったりなかったり……するのかもしれなかったり……?
    学生時代、『SILENT SCREAM(沈黙の叫び)』という、人工妊娠中絶手術をエコー撮影したビデオを見たことがあり、そこから着想を得て書いたお話でした。
    重苦しい作品ですが、読んで頂けてとても嬉しいです。

    編集済