第3話 黒い夏
居心地の好いはずのリビングに差す
もやもやとした影。
穏やかな日常に
不意に顔を覗かせる 幼い日の私。
どんよりと沈み込む
「ああ、そうだ。
今朝は薬を飲むのを忘れていた。」
と、立ち上がる。
ある人は言った。
その程度の
その程度の
それでも
その痛みに その
あの日の私は
確かに
胸の奥に
ひっそりと
穏やかな水面に
時々
「忘れないで。」
「置いていかないで。」
と、
ひつじのうた 来ノ宮 志貴 @siki0210087
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます