この小説の魅力として特筆すべきなのは、情景や色の表現だろう。独特な表現によって色鮮やかに描き出されるシーン一つ一つは、その香りや空気感までも感じ取れるよう。まるで作者自身のノンフィクションかと思えるような情景やシーンの表現は秀逸である。この表現はこの作者さんならではだと思う。

物語を彩る人物たちは、ファンタジーらしく特色があるが、完璧ではなかったり、弱さや闇を抱えていたりと愛着もあり、妙にあたたかく人間味があり、つい感情移入してしまう魅力がある。

課題点としては戦闘シーンの戦況の運び方。押しつ押されつが規則正しく、やや単調に感じられる節がある。幻獣や魔獣たちによる美しく激しい戦闘がたいへん魅力的に描かれていただけに、この場面ではすこし戦況運びのパターン変化によるスパイスが欲しいところである。

様々な表現や、キャラクターも個性的なために、最初はおそらく物語に入っていく段階で読み進めを躊躇するはずだが、つづいて読み進めてしまえば虜になる作品であり、続きが大いに楽しみである。

すっと引き込まれる世界観に流れるようなストーリー。
とてもとても読みやすく、あっという間に読みすすめてしまいました。

おすすめです！

ファンタジーって苦手な部類で、これまで大人気の作品も数話読んでギブアップしてしまいました。ただ、この作品はいけそうです。ストーリーははっきり見えませんが、文章の構成やキャラ立てが丁寧でストレスが溜まらないのと、文章の柔らかいタッチがイイ感じです。

これからも楽しみにしてしています。
がんばってください❤

第15話まで読みました。話はまだこれからでしょうがレビューを。
重厚で本格的なファンタジー小説です。ですが文章・会話もとても読みやすく、とくに風景描写は独特のタッチで描かれており、作者の想像力が鮮やかに伝わってくるようです。
二人の少年が出てくる一部は街の人たちや、生活の様子などがリアルに伝わってくるようで素晴らしい。二部に入ってからはさらに魅力的なキャラクターが登場し、少年の秘密が明かされていきます。
ファンタジー小説の大事な要素、異世界を旅しているような感覚が楽しめました。

純粋にファンタジーを楽しみたい、そう思う人にはぜひ読んでいただきたいと思う作品です。
筆は優しく丁寧で、作者の作り上げた世界に安心して飛び込めるところが楽しい。
これからがますます気になるところです。

引き込まれる作風でした。気付いたら最新話まで読んでしまう。

今後の展開に期待です。

一気に最新話まで読んでしまいました！
お話しの展開、状況の説明、すごく読みやすいです。
文章の綴り方がとても自然で、物語の中に入り込んで楽しめました！
ラデンカの花のにおい、レグルスとトウマの髪の色、ジャガイモスープの香り、リルーの毛並み...
特に好きなのはラデンカの花の描写です！
登場人物の心理描写、寂しさ不安、こちらも書き方がとても上手で「こういう気持ち、感じたことがある」と、共感できます。
お話の中の人物だけど、そっと手を添えて応援したくなるような、でもきっと大丈夫だから、と断られるような 笑
そんな少年の健気な強さがいいです☆(ん？ちょっとコメントが変態っぽい？笑)
レグルス、トウマ、続きがとても気になります！
志貴さん、ここまで洗練された文章を書き上げるのは大変だったのでは...?
これからも読ませて頂きます(*^^*)