死んだ雀が一羽、二羽


壊れた目付きの愛猫を、僕も使うハンドタオルで血を拭う。


死んだ雀のその数だけ


愛猫の頭を叩く、軽くね


誰かの愛した雀であったら、酷く酷く悲しくなる、

「嗚呼、雀やまだ帰ってこないのか」「大丈夫かな」


たかが野鳥を殺したくらいで騒ぐなと言われても、すでに命に重みがある


それが嫌いなのだよ。


思い入れがあっても。重みは同じなのだ。

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夜風呂 青駒豪 @gogagoko

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