ホールマイワールド
@keisha
第1話 ゼロ
チラチラとした蝋燭の灯りに照らされて、笑った女が闇を泳いでいた。
殺風景な壁に何をはるかと問われてもこんなものしか思い浮かばない。底の浅い僕の象徴のようで見るたび惨めに感じたが、見るたび癒されている僕もまた蝋燭に照らされている。
いつもはその顔はグデンと弛んでいるはずだったが、そのみかんには深く深くシワが刻まれている。
「あなたがしたことをしっている」
その文字を改めてしっかと見つめた。
暗い壁左上の方にその文字は刻まれていた。
ホールマイワールド @keisha
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ホールマイワールドの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます