『ぱらいそ』第一部までの登場人物紹介&誕生秘話
タカテン
『ぱらいそ』第一部までの登場人物紹介&誕生秘話
こちらでは『ぱらいそ』第一部『ぱらいそ~戦うゲームショップ!~』の登場人物紹介と、その誕生秘話となります。。
第一部の内容を踏まえた上での紹介となっておりますので、まだ本編を読んでないし、これから読むつもりと言う方はネタバレを避けるためにどうか回避をお願いします。
逆に「第一部だけで二十六万字もあって読むのが大変なんじゃー、今すぐ第二部を読みたいんじゃー」って人には、こちらの登場人物紹介を読めば第一部のおおよその内容が分かるようになっているのでオススメです(誕生秘話は混乱するので読まない方が無難です)
それでは手前味噌ではございますが、楽しんでいただけたら幸いです。
☆ キャラクター紹介 ☆
一、香住 司(かすみ・つかさ)
子供の頃からゲームが大好きで、大きくなったらゲームショップで働くという夢をずっと抱きながら成長してしまった今作の主人公。高校進学と同時にバイトをするつもりだったゲームショップが閉店し、途方に暮れているところをネトゲの知り合いに誘われてゲームショップ「ぱらいそ」へとやってきた。
美織が「ぱらいそ」をメイドゲームショップへと変貌させてしまい一時は解雇されるも、葵の助言から男の娘として見事復帰。普段は坊主頭の冴えない高校生だが、ショートカットのウィッグと裾を切り詰めたメイド服を身につけた店内では、常連から「天使」と呼ばれるほどの美少女へと変身する。
性格は真面目で努力家。いつ女装がバレるかとビクビクしながらも、一所懸命働く健気な姿にファンは多い。また普段の女装のおかげか声域が広く、歌が得意という特技も持つ。
ゲームはなんでもやるが、特別上手いわけではない。好きなジャンルはやりこみ要素の強いRPG。
この春、無事花翁高校の二年生に進級した。
一人称は普段の司の時は「僕」、ぱらいそで働くつかさちゃんの時は「ボク」。
二、晴笠 美織(はれかさ・みおり)
とある大企業の一人娘として生まれ、祖父の影響でゲームが大好きになった女の子。祖父が道楽でやっていたゲームショップ「ぱらいそ」の危機を救う為、高校受験をブッチして店長になる道を選んだ。
普通のゲームショップだった「ぱらいそ」をメイドゲームショップに変貌させ、お客を集める為にライバル店の販売価格よりも高く買い取るというチラシを配ったり、自分にゲームで勝ったら買取金額倍増というキャンペーンを打ち出したり、夏のイベントとして「ぱらいそ」のテーマ曲を作って店員みんなでライブをするなど、破天荒な経営手腕でお店を立て直していく。
性格は自由奔放、自分こそ正義、立ち塞がる壁は乗り越えるんじゃなくてぶち壊すタイプ。意外と裁縫が得意で「ぱらいそ」スタッフが着るメイド服はほとんど美織が作っているが、エロオヤジみたいな趣向をしている。
ゲームはなんでもやり、なんでも得意。
もともとは小中高一貫のお嬢様学校に通っていたが、「ぱらいそ」の店長になる為に両親たちを騙して高校には進学しなかった。そのため、両親とは半ば絶縁関係にある。
が、祖父に頼まれた司たちの策略によって、この春、花翁高校を受験。無事合格し、第二部からは一年生として通うことになる。
一人称は「私」。
三、小手道 久乃(こてどう・ひさの)
歳はそこそこ離れているものの、美織とはお嬢様学校時代からの腐れ縁で、学校を卒業してからも美織の両親に頼まれて彼女の家庭教師をやっていた。
美織が高校受験をブッチしてしまった際に家庭教師の任を解かれるも、「美織をこのまま世に放つわけにはいかない」という変な使命感により、彼女の「ぱらいそ」再建に手を貸すことになる。
もともとお嬢様学校にも成績優秀な奨学生として通っていたことからも分かるように、全てにおいてハイスペック。「ぱらいそ」でも基本ゲームばっかりやっている店長の美織に代わって、店員としての仕事全般は勿論のこと、経営のやりくりや仕入れ、司たちの指導なども受け持つ。
さらにスタッフの毎日のご飯や、大型トラックの運転、はてには作曲まで手がける完璧超人である。
のんびりとした関西弁を話し、性格も温和だが、怒る時はしっかりと怒る。振り回されがちではあるものの、美織のしつけ係は伊達ではない。
ゲームはあまり遊ばないが、パズルゲームは美織といい勝負をする腕前らしい。
年齢はナイショにしたいお年頃。
一人称は「うち」。
四、加賀野井 葵(かがのい・あおい)
「ぱらいそ」店頭に張り出された「カワイイ女の子大募集! 豪華住居完備で三食昼寝付き!」の求人チラシを見て、バイトを応募してきた女の子。
ちなみにこの怪しいチラシで応募してきたのは葵しかいない。
喜怒哀楽がはっきりしたムードメーカー的な性格はみんなから親しまれているが、本人は女装した司(つかさちゃん)に比べて異性からの扱いが雑だと不満を持っている。曰く、せっかくスリットが深いチャイナ風メイド服というエロっぽい制服を着せられているのだから、自分もつかさちゃんみたいにチヤホヤしてほしい、と。
無理である。何故ならそれが葵だから(ヒドイ)。
何かと濃い連中が集まる『ぱらいそ』においては比較的普通な人間のように見えるが、実は未成年なのに男性向け同人誌の世界で絶大な人気を誇る神絵師。その正体がバレてからは「ぱらいそ」のスタッフの活躍を描く『月刊ぱらいそ』という小冊子を描くことになり、毎月の配布日には各地からファンが押し寄せている。
なお美織がその風貌から葵専用のチャイナ風メイド服を作ったように、いかにも健康優良児みたいな印象を受けるが、実はかなりの運動オンチ。
歌も某CMのアイドル並である。
ゲームはあまり得意じゃなく、反射神経のいらないものを好む。また、絵の勉強として嗜んでいるから美少女ゲームには結構詳しい。
この春から司同様、花翁高校の二年生に進学した。
一人称は「あたし」。
五、霧島 恋(きりしま・れん)
霧島流古武術の使い手にして、格ゲーの達人。
普段は結構だらけたようなところもあるが、本気モードになった時は司曰く「一振りの日本刀を思わせるような、凛とした佇まい」で事に臨む。
当初は「ぱらいそ」の買取キャンペーンを潰すべくライバル店に雇われた刺客であったが、美織との対戦に騙まし討ちのような格好で敗れた。が、本人はわざわざ自分との対決の為に新品のアーケード筐体を導入したうえ、とんでもない腕を持ちながらも勝利のために幾重にも罠を張り巡らした美織のやり方に感心し、乞われるまま「ぱらいそ」のスタッフとなった。
「ぱらいそ」では巫女風のメイド服で、店内に設置されたアーケード筐体にて全国から訪れる格ゲーの猛者たちと日々熱闘を繰り広げている。
また、「ぱらいそ」スタッフにおいたをしてくる悪質な客を撃退する用心棒的な役割も担っている。
ゲームは基本的になんでも好きだが、やはり格ゲーに費やす時間が一番大きい。
司や葵たちと、この春に花翁高校の二年生に進学した。
一人称は「オレ」。みんなからは「レン(ちゃん)」と呼ばれている。
六、波津野 奈保(なつの・なほ)
司がやって来る前から「ぱらいそ」でバイトしているスタッフで唯一の女子大学生。
出るところは出て、ひっこむところはひっこんでいる魅惑のボディラインが自慢で、「ぱらいそ」では胸元を大胆に露出させたジャパニーズアニメスタイルのメイド服を着込み、入り口でのお出迎えを担当している。
さすがに初めてお店にやってきた人はぎょっとするが、奈保のあっけらかんとした人懐っこい性格にリピーターとなるファンは多い。
メイド服のエプロンポケットには既に自分の名前を書きこんだ婚姻届を常備しており、隙あらば玉の輿に乗るチャンスを伺っている。
正直なところ、キャバクラで働いたほうが実入りもいいし、玉の輿ゲットの可能性も高そうなものだが、奈保曰く「夜更かしは美容の大敵だから夜の仕事はしたくない」のだそうだ。
ゲームは趣味のひとつとして浅く嗜む程度だが、さりげなくネトゲーにまで手を出すあたり、意外と手広くプレイする傾向にある。ただし、そのプレイスタイルは奈保独自の楽しみを追求するもので、司たちゲーマーとは明らかに異なるものである。
この春、大学の三回生になんとか進級した。
一人称は「なっちゃん」。
七、黛 薫(まゆずみ・かおる)
「ぱらいそ」のライバル店に当たる大型複合店でエリアマネージャーを勤めていた。短髪、ノンフレームの眼鏡の奥に潜む切れ長の眼、ブランド物の高級スーツ姿という風貌から美織からインテリヤクザと呼ばれるが、実は女性。結婚しており、五歳の子供も持つ。
旧姓は河野。大学時代は「ぱらいそ」でのバイト経験もあり、当時はまだ小学生だったとは言えあの美織をゲームで手玉に取るほどの腕前であった。
第一部の六話では司と手を組み、美織とゲーム対決を行う。結果、司が美織を倒すものの、黛自身は敗れた為、ライバル店のエリアマネージャーという地位を退き、「ぱらいそ」へとやってくることになった。が、この結果自体、黛の計算であるのは言うまでもない。
性格は冷静沈着な論理派。感情をあまり顔に出すことはないが、皮肉をよく口にする。
ゲームは学生時代はよくやったが、今は仕事が忙しくて全然やっていない。
それでも腕前はほとんど落ちていないのだから、天性のゲーマーなのだろう。
「ぱらいそ」では美織が学校に行っている間に買取キャンペーンの対戦を担当する他、元大手のエリアマネージャという手腕を発揮して幅広く運営に関わることになる。
ちなみに制服は……それはまぁ第二部のお楽しみ、ってことで。
一人称は「私」
八、晴笠 鉄織(はれかさ・てつお)
美織の祖父にして「ぱらいそ」のオーナー。
一代にして会社を大企業へと成長させるが早々に事業から引退し、都内の片隅にある持ちビルにゲームショップ「ぱらいそ」を開店する。
当初はお客も店員も一緒になってゲームを楽しむ場所として盛り上がったが、時の流れとともに来店する客数は減り、鉄織自身も体調不良で近年はほとんどバイトたちにお店を任せるようになった……というのは建前で、実際はネトゲにハマり、さらには仲間たちとゲームをするので忙しいためであり、体調不良なんてウソっぱち。そのような状況に「この際だから『ぱらいそ』を孫娘の美織に任せよう」と一芝居を打った好々爺である。
とは言え、美織が高校進学もせずに「ぱらいそ」店長に就任し、両親と仲違いしてしまったことには心を痛めており、進学させる為にあれやこれやと手を打った。
現在はこれまた自分がオーナーである老人ホームにて、ゲーム好きな古くからの友人たちと日々ゲームに明け暮れる毎日を送っている。
一人称は「ワシ」。
九、九尾健太(くお・けんた)
「ぱらいそ」の常連であり、司たちのクラスメイト。
無類のゲーム好きで、特に格ゲーを得意としている。が、買取キャンペーンでは美織に負け続け、レンとの初対決では描写するのも憐れな敗北を喫していることから、あくまでも「ゲーム好き」なレベルの腕前だと推測される。
が、それでも決してめげることなく、常に前向きな性格は皆から親しまれている。
女装している司を「マイエンジェルつかさちゃん」と呼ぶほど心を寄せているが、その正体には気付いていない。気付いた時、きっと彼は死ぬ。
一人称は「オレ」。
また、九尾という苗字から、自分のことを「疾風怒濤のナインテール」と呼ぶ中ニ病者でもある。ハイスコア時のネームはQ・B。
十、円藤(えんどう)
「ぱらいそ」のライバル店である全国にチェーン展開している大型複合店の店長。
日焼けした大きな身体といい、普段の粗野な話し方といい、いかにも体育会系な雰囲気を醸しだしているが、新規オープンの店長を任せられるだけあって接客レベルは高い。
ただ同時にプライドも高く、エリアマネージャである黛からは「ぱらいそ」を放置して今は自店舗の営業力を高めるべきと指示されるも、円藤からしてみれば個人経営の弱小店に好き勝手されるのは許しがたく、買取キャンペーンを潰すためにレンを金で雇った。
が、結果的にキャンペーンを潰すどころか、実力者であるレンを「ぱらいそ」に紹介する形になってしまい、以降はなりをひそめることになる。おそらくは黛からお灸を据えられたのであろう。
なお今後の登場予定は今のところない。
★ キャラクター誕生秘話 ★
さて、ここからはそれぞれのキャラの誕生秘話です。
まず司ですが、初期の頃は今と違ってナチュラルボーン男の娘な主人公でした。
高校進学で上京してきたのですが、それまで住んでいた所があまりに田舎だったので男の娘という概念がなく、本人も周りもちょっと華奢で可愛い顔をした男の子という認識だったという設定です。
また、当時はふと目にしたバイト募集ちらしの条件が良かったので「ぱらいそ」の門を叩いたというところから分かるように、今みたいなゲーム馬鹿でもありませんでした。
で、バイトの面接を受けたところ、店長(その時は作者自身をモデルにした中年のおっさんでした)に女の子と間違えられて採用されてしまうという、ありきたりな展開……ありきたりと言えば、名前もその頃は司ではなくて真琴という、実に男の娘にありがちな名前だったなぁ。
個人的に男の娘が好きなので(ただし二次元に限る!)最初から男の娘だった司ですが、後に「『ぱらいそ』の店長を可愛い女の子にしよう」と友人に勧められて美織が生まれた結果、司も今の形へと変貌を遂げました。
これで男の娘である必要性が出たのは大きいです。どうして主人公は男の娘なんだと言われなくて済みますから。
ただ、「高校生になったらゲームショップで働きたい!」という設定は昨今のゲームショップ事情からして若い人にはピンとこないんじゃないかなと不安に感じていますが、反面そのおかげで普段はちょっと頼りないけれど強い信念を持った主人公になったんじゃないかなと思います。当初の案だと今ほど強い志を持たせるのは無理だったでしょうね。
ちなみに第二話で司が遊んでいるハクスラ系のゲームには特別これといったモデルはありません。名前やシステムを変えつつもモデルとなっているゲームが存在することがほとんどの『ぱらいそ』ではちょっと珍しいケースですね。
敢えて言うなら『ブレイブストーリー』? あのゲームはやったことがないから分からないです。ゴメンナサイ。
続いて美織。
ある意味、主人公の司以上に『ぱらいそ』と言う物語になくてはならない存在感を出している美織ですが、書き始めた当初は全く違う人物像でした。
司のキャラ紹介にも書きましたが、最初は作者である自分を投影した中年男性だったのです。
が、ぱらいその構想を聞いてもらった友人から「店長は可愛いJKでヒロインにすべき」とアドバイスを貰い、今の美織に大改造。思えばこれが作品全体でも大きな転機となりました。
正直なところ、当初書いていた『ぱらいそ』はゲームショップを取り巻く現状への不平不満の描写が数多くあり、ほとんどグチを書き連ねただけに近い状態だったのです。今はもう消してなくなってしまいましたが、一度読み直してみたら作者である自分でもちょっと引きました。
まさに美織あっての今の『ぱらいそ』と言えるでしょう。
また、美織というキャラのおかげで大胆に物語を作れるようになったのも大きいですね。なんというか、普通のおっさんキャラが店長だったら顔を顰められるような内容でも、十代の女の子である美織ならば許される、みたいな。まさにカワイイは正義だなと痛感しました。
司たちだけでなく作者である自分も美織には振り回されてますが、それが楽しいと感じさせてくれるキャラです。
久乃は美織というキャラが出来てきた時に「こいつが店長なら補佐するヤツがいないとダメだな」と思って生まれました。
暴走野朗な美織にほどよくブレーキをかけられる常識人として、とても重宝しています。
もっとも最初は上手く美織をあしらっていたのですが、次第に振り回されるシーンが多くなってしまいました。なので六話の始めに美織におしおきするシーンを入れてみることに。アレで久乃のストレスも多少は解消されたことでしょう。
『ぱらいそ』という作品において美織が派手に物語を動かすのが役目なら、久乃はその物語が成立するよう裏で支えるポジション。決して目立ちはしませんが、必要不可欠な存在なのは間違いありません。これからも彼女には頑張ってもらわなくてはいけませんね。
ちなみに某スクールアイドルアニメを知ってから、久乃のセリフが全部あのキャラの声で再生されるのが目下の悩みどころ。下手したら間違って希って書きそうになることもあるので気をつけていきたいです。
葵は『ぱらいそ』の初期からいたキャラです。性格もあまり変わっていません。
とゆーか、こういうイジられキャラって大好きなんですよ。もう延々とイジっていたい。スカートをめくっていたい。
ま、それはともかく、ゲームショップにおいては絵が描ける人ってとても大切なんですよ。なんせ商品をアピール出来るポップが描けますから。自分もゲームショップ店長時代はオススメゲームのポップをいくつも書きましたが、それは文字だけでした。バイトの子がイラスト付きのポップを作ってくれるたびに「負けた」と思ったものです。
葵も当初はそんなポップ担当者のはずでした。が、美織の誕生以降、濃い連中ばっかりになってしまった『ぱらいそ』において、ただ絵が描けるだけでは弱いかなと思って、今の人気同人絵師(男性向け)という設定が加わりました。
ちょっとやりすぎたかもしれません。
なんとなく葵のクセに生意気だと思っている自分がいます。
なので代わりに本来は考えていなかった運動音痴、歌下手という設定を加えてバランスをとってみました。ヒドイ。
こっちの設定は結構気にいってます。
とにかく書いていて楽なので、これからも出番は多いことでしょう。
頑張ってこれからもイジっていきたいと思います。
本来は「恋」という名前でありながら「レン」と表記している霧島恋も葵同様、『ぱらいそ』の初期から存在するキャラでした。
が、最初は「レイ」って名前でしたね。なんとなく長身長髪で男勝りな性格、一人称が「オレ」な女の子がエヴァの綾波と同じ名前ってのはギャップがあって面白いんじゃないって思って名付けたのですが、よくよく考えてみればその容姿、しかも「ぱらいそ」では巫女風メイド服で名前が「レイ」って火星の人そのまんまじゃねーか、と。
で、慌てて今の「レン」って名前に変更しました。
司もそうですが、自分はキャラの名前を変える事がよくあります。
そもそもキャラの名付けで悩むことがほとんどなく、多くはなんとなくのインスピレーションでぱぱっと決めちゃうんですよね。
でも、レンみたいによーく考えると既存の有名キャラに同じ名前がいたり、いざ書いてみると名前の響きがイマイチだったりして、変更しちゃうんですよね。
しかも変更をしたのはいいものの、その後の執筆でも前の名前で書いちゃうことが結構あったりして、作品の中でキャラの名前がごちゃまぜになってしまうこともたびたびあります。
気をつけなきゃいけませんね。過去にそれで怒られたこともありますし。
話を戻します。
レンはキャラこそ立っているものの、普段の「ぱらいそ」の中ではアーケード筐体担当ということもあって、あまり話の中に出てこないのが自分でも不憫に感じています。たまにはカウンター内で働かせて、出番を作ってやらないとなぁ。
あるいは霧島流古武術を炸裂させてみるのも一興。
葵とはなんだかんだで気があったコンビでもあるので、そのあたりでの話も考えてみたいものです。
ところで皆さんはえっちなメイド服姿のおねえさんは好きですか?
僕は大好きですっ!
いや、葵のチャイナ風メイド服や、レンの巫女風メイド服といった変り種もいいですよ。でも、やっぱりメイドものとしてはえっちなメイド服、もともと下品なイメージのあるフレンチメイドスタイルをさらに進化させたジャパニーズスタイルのメイド服を着たキャラを出したいじゃないですか。
司のオーソドックススタイルながらミニスカート姿も、これはこれでよし。
美織は可愛らしさをアピールするチェック柄のメイド服。中身の凶暴さとのギャップがいい。
久乃は歳相応に落ち着いたメイド服。さすがに周りと張り合わせるのはちょっとね。
でも、これでは胸元を強調するメイド服らしいメイド服を着てくれる人がいない……。
かくして奈保が生まれました。
ええ、動機は極めて単純かつ不純です。
だけどエロいメイド服をあっけらかんと着こなすキャラの細部を詰めていき、常に婚姻届を持ち歩いて玉の輿を狙う設定を思いついた時、自分の中で奈保がとても生き生きと動き始めました。
出番はさほど多くありませんが、これまた書いていて楽しい、『ぱらいそ』のマスコットキャラ的な存在です。
そしてその奈保ですが、第二部ではある大きな転機が……。
どうかご期待下さい。なっちゃんファンからは怒られるかもしれませんが。
さて「ぱらいそ」スタッフのトリは黛です。
正直な話、このキャラを生み出した時、まさか「ぱらいそ」の一員になるとは思ってもいませんでした。
ええ、当初は純粋にライバル、というか、同じエリアの大型店舗との戦いを描く第一部の、ラスボス的存在として考えていました。
それがどうして仲間になったのか?
それはやはり美織というキャラの存在が大きいです。
当初は美織も司たち同様、花翁学園の新一年生という設定でした。
が、いざ三話で通学シーンを書こうとすると、なんか違うなと感じたのです。
あの美織が素直に学校に行くだろうか? 否、司と葵が通学する中、ひとりすやすやと眠っている方が美織らしいじゃないか、と。
本編では「学校に行ってたら『ぱらいそ』を救うことはできない」とかなんだかんだと理由を付けておきながら、実のところ一番の理由はコレです。
ただ、最終的に学校には絶対に行かせるつもりだったので、その手段とクリアすべき条件を色々と考えていたら、黛を「ぱらいそ」に入れるしかないな、と考えました。
おまけにもともと男性キャラとして考えていた容姿設定も、女性に変更すると宝塚の男役みたいな魅力が生まれ、「あ、これはいい」と思いました。
「ぱらいそ」での立ち位置的には久乃と同じような感じになるので、上手く使い分けを意識してこれからも活躍させていくつもりです。
続いてサブキャラの誕生秘話です。
まず鉄織ですが、美織のお爺ちゃんなだけに普通の人であるはずもなく、孫娘以上に食えない人物です。
プロローグと第一部の最終話に登場することから、どことなく『ぱらいそ』第一部という物語の黒幕的存在になっていますね。まぁ実際、美織が「ぱらいそ」でハチャメチャな運営が出来るのも鉄織の財力によるところが大きいです。予算を気にせず好き勝手出来るって素敵ですね。
ちなみに本編では十年ほど前の鉄織が腕利きのゲーマーとして活躍する様子を少しだけ描きましたが、その腕前は今も健在です。なんせ司が所属するネトゲのギルドマスターを勤めるのはその人柄だけではなく、誰よりも圧倒的なプレイヤースキルを持って君臨しているほどですから。ええ、完全にゲーム廃人です。
これからも仲間たちと楽しくゲーム三昧な毎日を送りながらも、温かく美織たちの新しい「ぱらいそ」を見守ってくれます。が、最終的にはそんな鉄織さえも超えるのが、美織や司たちの目指すところではないでしょうか。
きっと鉄織もそれを楽しみにしているに違いありません。
九尾は個人的にとても気に入っているキャラです。
なんというか、エロゲにおける主人公の親友みたいなところがいいですよね。
でも、毎日のようにお店に通ってくれたり、ライバル店の情報を慌てて知らせに来てくれたり、無条件でお店を応援してくれたり、こういう常連さんがいるとお店としてはとても心強いです。
そのうち九尾を主人公にした、ちょっとしたサイドストーリーを書いてみたいですね。
円藤はこれぞかませと言わんばかりのキャラですが、彼もまた自分は気にいってます。
だってこういう傲慢なキャラをぎゃふんと言わせるのが楽しいんだもん。
もっとも円藤はまだまだ小物。
これからはもっと大物をぎゃふんと言わせていきたいと思います。
第一回目の登場人物紹介は以上です。
お付き合いいただきまして、ありがとうございました。
いつになるかは分かりませんが、第三部開始時に二回目の登場人物紹介を行うつもりです。
どうぞそれまで『ぱらいそ』とお付き合いいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
『ぱらいそ』第一部までの登場人物紹介&誕生秘話 タカテン @takaten
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