ファンタジーものは苦手なのです。
若い頃は大好きだったんですが、トシですかね? そのノリについていくのがしんどくなってきちゃったのです。
でも仲良しさんが強力に推してくるから(笑)
それに、この作者さまのお話がとても面白いのは知っているのです。
読んでよかった。
勧めてくれた○さん。ありがとう。
ある日不意に異界に落とされた主人公。
ただのサラリーマンである彼に、目の前の猛獣に対処する術はありません。
そこに颯爽と現れ救ってくれた男。
その男が言うのです。
彼こそは、己の親友プロコピウスであると!
なんか知らんが助かった、と胸を撫で下ろす主人公はやがて知ることになります。
己の見た目も能力も、別の誰かのものであるということを。
異世界ファンタジーに史実を絡めながら展開してゆくストーリー。
個性的で魅力に溢れる登場人物たち。
ファンタジー好きならもちろん、そうでない方もぐいぐい引き込まれるに違いありません。
そして、読了した今、思うのです。
ああ。外伝読みたい……
読了まで実に一年かかってしまいました……遅読にも程があるという感じですが、Web小説には珍しい50万文字超えの大長編にして、かの温泉宿ハーレムの作者様による壮大な異世界転生風歴史ifものということで、大変遅蒔きながら拝読させていただきました。
まずは温泉宿との熱帯魚なら瞬殺しかねないレベルの温度差ならぬギャップに眼を瞠りつつ、次第に異種族間の橋渡し的な管理職業務の楽しさ気苦労に感情移入するようになり、やがて歴史上の偉人らに認められていく一種のサクセスストーリーに、我が事のように誇らしい気持ちになったり……とにかく、様々な楽しみ方を含有した一大叙事詩なのであります。温泉宿よりは控え目ですがハーレム的展開もありますし、ちょっと歪な性的嗜好の大英雄など、時折光るギャグ要素もあったり……そして何よりこの大長編が破綻なく完結しているのが素晴らしいのです。
個人的には、エルが登場した辺りから物語の面白さが倍増したように感じました。他にも魅力的なキャラクター目白押しの本作、紛れもない傑作です。
平凡リーマンが異世界行ったらローマを作る羽目になった。
じゃ、ローマって何だ? 古代地中海の大帝国。
じゃあ、その本質は?
ローマは、差別をしない。
植民地人でも、解放奴隷でも、軍に勤務して満期除隊したら市民権を得られる。
後期の皇帝には元植民地人が何人もいる。
だから、すべての道はローマに通じ、永遠の都になった。
なら、異世界でローマを作ったらどうなるだろう?
ゴブリンもオークもハーピーもダークエルフも、みんな平等に協力して作る街。だから、その名前はローマ。
さあ、主人公プロコピウスは、このローマを永遠の都にできるだろうか?
大丈夫、軍事なら絶対無敵の史上最強リアルチート、ベリサリウス将軍が居るんだから!
……デブ専だけどな。
女にモテモテな無敵の将軍が主人公・・・ではなく、その将軍に親友と勘違い?された異世界に転生した男が主人公になります。
女性がいくらアプロ―チしても将軍はなびかず、それにはトンでもない理由が・・・・それを知っていてあえて黙るしかない主人公。
昔は痩せてる女性より、ふくよかで健康的な女性の方が美しいとされ、それ等を描いた名画なんてのも存在しますが・・・それを差し引いても将軍の趣味はアレだったのでしょう。
さらに戦乱の異世界が主人公を翻弄していきます。はたして主人公ははこの世界を生き抜くことは出来るのか!?