今、自身の勇気が試される。熱いSFものならコレ!

 「何故、手枷をはめられてもいないのに、自分で行動しない?」
 元奴隷から主人公が言われる言葉です。ドキリとしました。
 主人公はお嬢様故に、自分自身で失踪した父を探しませんでした。
 「彼ら」後に「仲間」となる人々(?)に出会うまでは。
 しかし、何かに理由をつけて自分がするべきことを後回しにしたり、やらなかったりすることは、現実にだって起こり得る。
 例えば、自分には足があるのに、歩かない。もっと踏み込んで言えば、自分には足があるのに、電車で席を譲らない。
 勇気とは優しさであると考えさせられる良作。
 まだ読んでいない人、熱いSFを探している方にお勧め!

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