第4話 ザリガニの片思い
「もう、いいかい」
私は問いかけた。
まだ出会ったこともない誰かに、私は問いかけた。顔を伏せ、両の手で顔を隠し、しゃがみ込んで、ただひたすら問いかけては待つのだ。
「まだだよ」
誰かは答える。
まだ出会ったこともない私に、誰かは答える。
身を潜め、私の気配を探し、私の姿を観察して、ただひたすら時を待つ。
恋愛とはかくれんぼのようなものではないだろうか。恋に落ちる人を見つけ出す世界規模でのかくれんぼ。何十億もの参加者がいる中で一人を見つけ出すかくれんぼ。
では、私も誰かに見つけ出されるのだろうか。
私を見つけ出した誰かに、愛されるのだろうか。
かくれんぼが終わればチェスだ。
惚れた異性の心を奪うための盤上ゲーム。
接点と共通点のポーン、想い人を支えたいと思う心のナイト、優しさのビショップ、見栄のルーク、愛と個性のクイーン、心のキング。
それらの駒を駆使し、
さまざまな作戦を練り、さまざまな行動でその
恋は駆け引きが大切だとはよく言ったものだ。結ばれるための心理戦、幸せを掴むための頭脳戦、意中の人を落とすための戦略戦である。
しかし、またうまい比喩がもう一つ存在する。
恋は病。
恋患い。
全くもってその通りだと思う。
脳内は意中の人に埋め尽くされ、心配や不安で心は犯され、嫉妬や独占欲に苦しめられる。
交際なんて始めてしまえば、これらの症状は末期を迎えてしまう。恋というものは楽しい反面、時に自らを滅ぼす。
まるで麻薬だね。
好きな人、想い人、恋人を自らの
人と共に生きるのは、とても難しい。
人と寄り添うのは、とても恐ろしい。
それなのになぜ、私たち人間は寄り添うのだろうか。別に科学的な理屈が聞きたいわけじゃない。
生物の本能だとか、人間は群れる生き物だとかそんなことはどうでもいい。魂規模での話をしているのだ。
なぜ私達は、自分以外の何者かを求めるのか……。
『エピソード1』
「新年、あけましておめでとう」
サンタさんの大きな声がリビングに響き渡った。新しい年のスタート一月、今日はお正月だ。
テーブルにはおせち料理が並び、お雑煮や焼き餅なども一緒に並べられていた。これら全て、エマさんが作ったらしい。
エマさんって料理上手だな。
今度、教えてもらっちゃおうかな。
「それでは、悟とニグモにはお年玉をあげよう。エマとカンシャクは、立派な成人だからない」
サンタさんは懐からお年玉の袋を取り出し、私と悟くんに「こっちがニグモ、こっちが悟」なんて言いながら、丁寧に渡してくれた。カンシャクさんはお年玉が欲しかったのか「えー、俺にもくれよ。ちょっとだけでいいからさ」、なんて大人気ないことを言っている。
「うっひゃぁ! ありがとうサンタさん」
悟くんは意地汚く笑うと礼を言う。
この猿は遠慮というものを知れ。
「ありがとう。サンタさん」
私は深々とお辞儀をしてサンタさんに感謝する。このお年玉は大切に貯金しなくちゃ。
「サンタさん! 本当に俺にはなんもないのかよ? 」
未だ騒ぐカンシャクさん。
「二十五歳にもなって、みっともないことを言うなよカンシャク。エマを見てみろ」
半ば呆れながら話すサンタさん。
二十五歳の成人男性が全力でお年玉を強請っていたら、そりゃあ呆れても仕方がない。
というか、カンシャクさんは二十五歳だったの!?
「じゃあ、私からも二人にあげちゃおっかな」
エマさんはカンシャクさんとは違って、すごく大人だった。
これが大人ってやつなのだ。
カンシャクさんは十八歳で時が止まってるんじゃないだろうか。
「はい、ニグモちゃん」
優しく微笑んでお年玉をくれるエマさん。私はエマさんに感謝した。
「ありがとう。エマさん」
「いえいえ」
エマさんは本当に大人だなと思った。
「これが二十二歳だ。カンシャク」
サンタさんは、カンシャクさんの肩に手を置いて言った。おそらくカンシャクさんは今、サンタさんに馬鹿にされたのだろう。
「な……」
カンシャクさん、圧倒的敗北。
よくやくお年玉タイムが終わり。それぞれ食事にありつきはじめた。お年玉の総額三万五千円。
「お、これ結構うまいな」
出汁巻卵を食べたカンシャクさんが、エマさんを褒める。
「ほんと? それ結構自信作なんだよね」
「毎年毎年、よく作るな。にしてもうまいわ」
「まあ、行事ごとはやりたいからねぇ」
「おいおい、なんで豚の角煮がないんだよ。食べたいって言ったじゃないかよ」
「さあ、忘れちゃったかも」
「くそ……楽しみにしてたのになぁ……」
「っははは、ちゃんと二段目にあるから、少しは探しなよ馬鹿だね」
お前ら夫婦かよ。
エマさんの面倒見の良さとカンシャクさん子供っぽさが相俟って、いい感じの夫婦ネタが成立している。
「エマ姉と兄貴、本当仲良いよな」
悟くんが、かまぼこを箸でつまんで言った。私もそれに続いてかまぼこをつまんだ。
「別に、サンタさんとカンシャクと私で働いてた期間が、ちょっと長いだけよ」
「そうだな。それを思うと悟は新入りの方だな、ニグモはもっと新入りだ」
エマさんとカンシャクさんは言う。
サンタさんは黙ってその様子を見ている。
「悟くんはいつ頃からここにいるの?」
私はかまぼこを噛みながら言う。
お行儀は悪いだろう。
「一年前」
結構いるじゃん。
「ついでに言うと俺は八年前」
「私は五年も前かな」
エマさんとカンシャクさんがそれぞれに言う。確かにそれだけの長さなら悟くんは新入りだ。私なんてペーペーのペーだ。
勤続年数の話をしながら、私はかまぼこを食べた。悟くんは黒豆をつまんで、カンシャクさんは角煮を食べ、エマさんは雑煮を食べた。サンタさんはみんなの話を楽しそうに聞いていた。
サンタさんは、食事に一切手をつけなかった。
『エピソード2』
「午後から俺と仕事だニグモ」
年明けの今日にも仕事があるなんて、とんでもない職種だな。
「カンシャクさんと仕事って、なんか怖い」
ダンボール被った男と出歩いたら、確実に色々勘違いされてしまう。下手をすればカンシャクさん逮捕である。
「なにが怖いってんだ! 言ってみろこの野郎」
カンシャクさんは私の頭をグリグリとゲンコツで痛めつける。冗談抜きで痛い。
「やぁぁめぇぇてぇ、痛いよ!」
この人は本当に大人なのだろうか。
疑問でならない。
カンシャクさんは滅茶苦茶な人で、賭博と娯楽をこよなく愛する人だ。私のことをすぐに叩くし、悟くんとイタズラしてばかりだし、いつもエマさんを困らせる。
しかし、サンタさんの言うことだけは不思議と守った。仕事をサボったところを、この数日一緒にいて見たことがない。こんなに適当な人なのに、仕事だけはしっかりするのだ。
カンシャクさんがダンボールを被るのも、カンシャクさんが異様に子供っぽいのにも理由があるなんて私には知る余地もない。彼が抱える問題を知るには、私にはまだ早かった。
「痛いな! カンシャクさんはすぐ痛いことする!」
私はカンシャクさんの羽交い締めからなんとか抜け出した。
「可愛さ余って憎さ百倍って言葉を知らないのかニグモ、可愛いといじめたくなるのだ」
この人、救いようのないクズだ。
「なんて理由なの! これが成人男性の底辺なのね!」
「言い様がひどいな!」
ぽつん。
結局、口喧嘩をするだけして仕事についてきた。こまったさんとの待ち合わせ場所には車で向かう。もちろんカンシャクさんの運転で。
「シートベルト、ちゃんと締めろよ」
カンシャクさんがシートベルトを締めながら言った。私は「はいはい、わかってますよう」と返事をして、シートベルトを締めた。私がシートベルトを締めるのを確認すると、エンジンをかけたカンシャクさんの運転で車は発進した。
車が走り出して気づいたが、カンシャクさんは性格や普段の言動とは違って、運転だけは安全運転だった。
「安全運転なんだね。もっとスピード狂かと思ってた」
「事故るとエマがうるさいんだ。それにニグモも乗ってるだろう」
カンシャクさんはぶっきらぼうに言ったが、私の安全も考え、エマさんにも心配をかけまいとしていたのだ。
「音楽でも聴くか」
「いいね。私音楽好きだよ」
「何か聴きたいのはあるのか?」
「んー、カンシャクさんのセンスに任せるよ」
「任せとけ」
そう言うが早いか、カンシャクさんはCDをセットして再生した。
車内に流れ出した音楽はとても独特だが、ボーカルの男性の声がとても心地良く、歌詞もなかなか良かった。
「この曲、いい曲だね。ボーカルの声もいいし」
私は素直に感想を言って見た。
「わかるか? なんか好きでなぁ……万人ウケはしないんだが、俺は好きで」
「そうなの?私は好きだけどな」
【PAN:ps】というらしいアーティストの曲を私はえらく気に入った。彼らの曲を聴いていると不思議と私はリラックスできるのだ。
特に【April fool】という曲が私の気に入った。
私はダッシュボードから歌詞カードを取り出し目で追う。
【スタートダッシュが
肝心なことに気づけなくて
ゴールテープを
目前にして振り返る
ああ、何度逃げ出したくなったろう
ああ、何度間違えたのだろう。
初めて走りだしたぼくたちは
きっとライバルだったよ
それでも今は共に同じ場所目指す
掛け替えのない
出会いと別れは背中合わせで
ぼくらの出会いもお別れの合図
この春に出会ったぼくら春にさよなら
神様が吐いた嘘なら為す術もなく】
歌詞と声が良いのだが、肝心な音楽の方はダメなのかと聞かれれば決してそうじゃない。独特なリズムが彼らの世界観をうまく作り出している。歌詞と曲と歌い手がうまく型にはまると歌というのはここまで引き込まれてしまうのかと、素人の私は思った。本当はもっと楽器だとか機材がだとかあるのかもしれなかった。
一番の歌詞を歌詞カードで読み、二番からは目を閉じ聴き入った。
ダメだ。
すっかり陶酔してしまっていた。
歌には謎の魅力がある。
「この曲はボーカルが高校の卒業を思い出して歌った曲らしい。入学当初はクソつまんない学校だってサボったりもしてたらしいが、卒業を目前にしたら急に愛おしくなったらしい。春に出会ったのに春にそれぞれの道に歩んで行くなんて皮肉だねって曲だ」
「なんだか切ないね」
"神様の吐いた嘘なら為す術もなく"
神様は嘘を吐かない。
嘘を吐くのは悪人だけだから。
神様は真実しか言わない。
だから、どうしても抗えないものだ。
そういう意味での歌詞だと思った。
【PAN:ps】のファンになれる気がして、少しだけ心がウキウキした。
流れてゆく景色を見ながら、彼らの曲を聴けるのが少し楽しくなった。
私はカンシャクさんとドライブするのが、少しだけ楽しみになった。
『エピソード3』
待ち合わせ場所はファミリーレストランだった。こまったさんは先に来ていて、私たちのことを待っていた。
「お待たせしてすいません。相談屋のカンシャクとニグモです」
私の頭を下げさせてお辞儀をするカンシャクさん。今回のこまったさんである女性は、深々とお辞儀を仕返してくれた。
こまったさんは小柄で可愛らしい女性だった。顔は上品でも下品でもなく。華やかかと聞かれれば違うと言えるし、貧相かと聞かれればそれもまた違うという。そんな顔立ちをしている。
「初めまして、私が依頼主の岸谷と申します」
頭をあげると自己紹介をするこまったさん。とても綺麗な声をしていた。
お互い挨拶が済んだところで、席に着き飲み物を注文した。カンシャクさんはコーラ、私は紅茶、こまったさん……もとい岸谷さんはコーヒーだ。
「それで、今回のご相談はどのような件で?」
仕事を始める時にまでダンボール被ってるの? 常識がないのかしら。
「恋愛相談なんですけど……」
受け入れちゃうの岸谷さん⁉︎。
ツッコンでお願い。私がおかしいんじゃないかと錯覚してしまうから。
「ふむ、詳しく聞かせていただきます」
もういいや……。
私も慣れよう……。
「はい、私は美術大学の二年生なんですけど、同じ日本画科の男性に惚れてしまいまして」
日本画……渋い。
カンシャクさんは、黙って岸谷さんの話を聞く。
「その男性というのが天才と呼ばれる人で、日本画の賞をいくつも取るような人なんです。でも、周りに人を寄せ付けない雰囲気といいますか、一人で絵を描く姿に惹かれてしまいました」
天才と呼ばれる青年、天才とは一体どんな気分なのだろうか。才能とは全体どのようなものなのだろう。
私は天才よりも凡人の方がよっぽど怖いと思うのだ。天才を見るなり羨み嫉妬し、勝手に嫌うし勝手に好む。挙げ句の果てには距離を置いてしまう。
そして何より、天才は才能手に入れた瞬間から、その才能を極めるために時間を費やす。しかし、凡人はどうだろうか。努力次第で何にだってなれるし、何にだってなれない。
凡人はわがままだ。
何もなそうとしないくせして、努力し極めた人間のことは罵倒する。
私はそんな、可能性を持ちながら可能性を捨てる凡人のことが嫌いである。
私も凡人なんだけどね。
「私、彼のことがすごく好きで……。けど、なんだか生きてる世界が違うような気がしてならなくて……。彼の絵を描いてる時の眼差しが大好きなんです。どうにかして気持ちを伝えたいなって思ってるのですが、私のようなものが……お近づきになんてって思ってしまうんですよ」
カンシャクさんはダンボールを掻いた。
頭ではなくダンボールを掻いたのだ。
「その男性と話したことはあるんですか? 性格とか人柄だとかわかりません?」
カンシャクさんは岸谷さんに聞いた。
確かに性格は大切だ。付き合ってからボロが出て別れるケースは多い。性格の相性は大切なのだ。
「いいえ、まともに話したこともありません。それどころか接点もありません」
ふむ? それならどこに惚れたのですか?
「あの人の日本画を見て、私思ったんですよ。この人の才能の支えになりたいなって、彼が絵を描くところが好きなんですよ。絵を描いてる時の眼差しがすごく好きです」
彼の絵を描くところが好き?。
彼の絵を描く時の眼差しが好き?。
生きてる世界が違う?。
結局、それって……その人の才能。いわゆる表面上しか見えてないのではなかろうか。
「まるで、ザリガニのような恋愛ですね」
結果的に、その人の才能に惹かれたのでは?
「スルメ欲しさに足掻くザリガニみたいですよ。それ」
さっきから聞いていれば、その天才の絵を描く姿しか聞いていない。好きなところは絵を描いてるその人、才能を発揮するその人なのではなかろうか。それならば、才能のない彼を岸谷さんは愛せるのか?。
「ザリガニはザリガニらしく。ザリガニ同士で和気藹々としてればいいんですよ」
天才と恋人同士になる。
そんなブランドが欲しいならやめておけ。
岸谷さんは鳩が水鉄砲を食らったような顔をした。
「えーっと、つまりですね? 二グモのやつがいいたいのは……あなたがその人の才能に惹かれてるのではないかって話なんですよ。確かに話を聞いていれば、絵を描いてるその人の話題しか出てこない。人柄はどうなのでしょう?」
カンシャクさんは私のフォローをする。
すごくナイスだカンシャクさん。
岸谷さんは黙る。
おそらく、何も言えない。
「生きてる世界が違うと言いましたよね。その世界に寄り添える人がいないからその方は孤独なのではないですか? じゃあ、もう生きてる世界なんてどうでもいいではありませんか。本当に天才であるその方ではなく。一人の人間としてその方を愛しているのなら、生きてる世界なんて関係ないでしょう?」
有名人と付き合いたいファン。
人気者と付き合いたい乙女。
それらと同じである。
その人の嫌いなところも含めて愛せない限り、彼女が天才さんと結ばれることは一生ない。
「そ、それは……」
岸谷さんは言葉を詰まらせた。
励ますことも大切だ。
勇気を持たせることも大切だ。
自信を持たせてあげることも大切だ。
希望を与えてあげるのも大切だ。
気持ちを楽にさせてあげるのも大切だ。
しかし、現実を教えてあげること。
自分の本当の気持ち。
それらを教えてあげることも、ひとつの相談で、ひとつの優しさなのではなかろうか。
恋愛経験もない。たかだか十二歳の少女に何がわかるんだと、そう思うかもしれない。
しかし、そんな私だからこそ素直な感想を述べられるのだと、そう思うから。
今回はあえて魔法は使わなかった。
それが正解だと思ったから。
「今一度、彼を愛してる点を思い直してはいただけないだろうか。絵を描けなくなった時、彼はどうなりますか?」
カンシャクさんは言った。
まず話してみること。
ちゃんと天才さんの人柄を見ること。
それからもう一度、相談しに来ること。
私もそれが大切だと思った。
「わかりました。一度ちゃんと話してみますね」
岸谷さんは、色々な気持ちを押し込めて私たちのアドバイスをのんだ。
その日は、それでお開きとなった。
『後日談』
結局あれから、岸谷さんからは連絡がこない。おそらく話もしていないのかもしれないし、うまくいって結ばれたのかもしれない。
それはよくわからないが、もう二度と連絡がこない気がした。
それからさらに数日後、エマさんと買い出しに行った日に街中で岸谷さんを見た。知らない男の人と幸せそうに歩く岸谷さん。私はこっそり記憶を覗いてみた。
ザリガニは、ザリガニと結ばれたらしい。
私はぎゅっとエマさんの手を握って帰っていった。
「ねえ、カンシャクさん。こまったさんは馬鹿だね」
家に帰った私は、リビングでカンシャクさんと二人で話した。
あれだけ好きだと明言しておいて、はやくも別に好きな男を作って付き合ってしまう愚かな人間。
なんで私たちは、あんな人の相談を聞かなければならなかったのだろう。
少しムッとした。
膨れる私を見て、カンシャクさんは言った。
「確かに馬鹿だな。けどな、二グモ。そんな人たちのために話聞いて向き合ってしてる俺たちは、もっと大馬鹿者だ」
例えどんな馬鹿だろうと、その人が幸せな道を歩めることが何よりの報酬だから。
私はその日初めて、カンシャクさんを尊敬した。
私も、もう少し広い心を持って見よう。
そう決めた私は、いつか私も誰かを好きになるのかな、なんて考えた。
誰かと並んで歩く日が来るのだろうか。
『もういいかい』
私は心の中で尋ねる。
この恋という難しいゲームを攻略する日が来るのだろうか。
『もういいよ』
どこからか、そんな声が聞こえた気がした。
こまったさんとニグモちゃん 迂野娘 @iratume
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