繋がりは全く無いのですが、押井守氏の「天使のたまご」を思い出しました。天野喜孝氏の描いたイラストが、本作品に登場する2人のイメージに、私の頭の中でピッタリと合致したのです。皆さんも一読を。それぞれに絵が思い浮かぶと思います。短編にはMAX2つが信条なんですが、星3つ付けました。
なんでしょう、すごく独特の語り口。散りばめるように配置された、風景と心象描写が明滅し、物語を追いかけさせます。みじかい物語ですので更に設定などを深めた続編などに期待です。
最強孤高の女スナイパーが、唯一その時見せた「弱さ」。それを見ることができるのは、ただひとり。愛し合う男女が一年に一度だけめぐり会える七夕の夜。それは、今までの関係の終わり。新しい関係の始まり。その刹那だけを削り出して凝縮した、そんな短編です。
印象に残ります。物語の中の特定部分だけを抜き出していて、それが綺麗に繋がっているので、逆に色々と読み手側で考えてしまいます。愛の文章表現には幾つもの形がありますが、その中でこの設定を選んだ作者様の才能を感じずにはいられません。深読みかもしれませんが、『狙撃』の意味を考えると愛の形が見えてきます。素敵な読後感です。皆様もぜひ!
それぞれのキャラの情報が書かれ、その後、七夕の日のひとときが描かれています。あたかも漫画のネームを読んでいるかのようなスピード感でした。
小説というよりプロット、ト書きに近い作品です。漫画を描いているということなのでそのラフのつもりで書かれた作品なのかもしれないですね。mayaとkouの背景を緻密に書き込んでいくと良いかもしれない。この内容で躍動感のある絵に写したら引き込まれると思います。正直もう少し具体的なエピソードが欲しいですが。☆は1.5~2の間なのですが将来性に期待するのと応援の意味をこめて3にしました。新作(続き)があるということなのでそちらにも是非目を通したいと思います。