第3話

「中二病ではありません」


【ここは幻影世界(ファントム)。

この世界には種族がある。

人間・精霊・天使・悪魔・神の5つだ。

まずはこの種族をきめなければならない

君は新しくこの世界で生まれ変わるのだから…】


「ふぅ〜。」

汗をぬぐい背もたれにだらしなく倒れる。僕は今、ゲームの作成にハマっている、かなりどっぷり。

これは、ゲームをしている人が好きな種族になって異世界を楽しむというゲームだ。まだ全然進んでいないが。

「ひゃー、何だっけ、こーゆーの。」

「うわ、つぼみ!?」

足下でニコニコしながら僕のパソコンを盗み見ていたのは妹の蕾(つぼみ)だった。

「アタシ知ってるよー、何だっけなー、うーん…あ、そうだっ☆」

「…何?」

「ちゅーにびょー♪」

僕は衝撃をおぼえた。

妹に中二病と言われるとは…。

しかし、おかげで開き直ることができるようになった。

ほぼ全てのアイテムを当て字系中二病アイテムにし、ボスの名前はカタカナまみれにしてやった。

「え、る…ぶら、う、す…?」

まだいたのか!

少し恥ずかしかったが、まあ、意味はいまいち分かっていないだろうから我慢しようかな。

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僕がこの世界の創造神です。 勾玉 @5648

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