クロト

※他のキャラと違い、本編のかなりのネタバレを含みます。ご理解の上で閲覧ください。



















魔人が現れるとされる遺跡の一つから顕現した、正体不明の男の子。

黒髪で白い肌。

白目の部分は赤く、瞳は銀色。

だが実は普通の色にも出来る。


その正体は遥か古の、今も神話で神と呼ばれる存在が本当に居た時代。

望まぬ生を受け、全てを恨み、全てを破壊する本物の破壊神として世界に顕現し、同時に他の神によって屠られた存在の欠片の一部。

破壊神、魔王フドゥナドルの欠片から顕現した存在。


ただしクロトはあくまで、欠片の一部が戦えるだけの力を取り戻した物が、人の魂によって顕現した物であり、破壊神そのものではない。

クロトは破壊神の完全な核となりえる程に回復をした核の一つであり、その仕上げとして遺跡を見つけた存在の魂を吸い上げて元の存在となる筈だった。


だが遺跡を見つけた存在がタロウであり、過去のクロトに抵抗しうる力を持つ仙術使いであった為力の吸収を無意識に防がれてしまい、世界への接続が不完全なまま顕現。

元の自分も、自分の存在意義も力も何もかもを中途半端に引き出し、欠片に残った記憶だけを持った、もう破壊神では無い存在となった。


その際にタロウの魂の欠片と、大量に引き寄せた魔力で半端に接続した世界から今の『クロト』となる体を作り出し、その存在を無理矢理作り出した事の余波で遺跡の機能もすべて破壊。

あの場で破壊神に戻る術は完全になくなり、自意識もまだ薄い、ほぼ生まれたばかりに近い子供がそこに出来上がった。

大半は破壊神の力で魂の形を誤魔化しているが、その形はタロウを模った物。

故にクロトは本能的に、魂を自身に(奪ったのではあるが)分けたタロウを父と感じる。


本能的にギーナやリンを恐れ、竜の存在を忌々しく感じる。

その理由は欠片の奥深くに眠っている、自身を亡ぼした竜の力への怒りと恐怖が原因。

何より今の状態ではリンにもギーナにも逆立ちしても対抗できない為、ただ勝てないという感情だけが先に走り、恐怖となって表れる。


だがタロウと共に過ごし、イナイとシガルに見守られながら生を過ごしたクロトは『クロト』として自分の存在を確固たる物にしていく。

今のクロトはあくまで破壊神の欠片の力を持った、破壊神では無い新しい人間であり、人を亡ぼすような存在ではない。

何より自身の存在を問う様なハクと言う存在により、クロトはクロトとして生きて行く。


だが奥底にある欠片の力は紛れもなく破壊神の核であり、破壊神として世界に生まれる事が出来る存在であることは変わらない。

危険な存在であることは、世界にとって脅威の種であることは、間違いない存在。


使う黒の力は破壊神の力の一端であり、本領では無い。


地味に甘い物好き。







尚一番どうでもいい話として、最初クロトが着ていたドレスは過去タロウが着ていた物を模倣した物である。

タロウ自身はさっぱり覚えていないが、過去母に遊ばれた時の恰好であり、過去のタロウは女顔であった。

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次元の裂け目キャラ紹介※ネタバレ有 四つ目 @yotume

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