ヒビツ レヅレ

作者 洞貝 渉

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★★★ Excellent!!!

内容もいいが、それ以前に文章がおもしろい。
散文詩的な個性がある。
文章と内容のつり合いもよい。

カクヨムで、内容がよいと思った作品は多いが、文章がおもしろいと思った作品は数作しかない。
その一作がこの作品。


読んだ範囲だけの話になるが、カクヨムの書き手の技術は低くないと思う。
誤字脱字は少なく、破綻していたり、文意がつかめない文章はあまり見かけない。

ただし、個性のある文章、文章自体を楽しむ作品には、あまり出会っていない。
しかし、これには理由があると思う。
多くの人に読んでもらおうとすれば、文章の個性がじゃまになるときがある。
また、技術が不足しているのにもかかわらず、文章に個性を求めると、作品がわけのわからない詩になってしまう。

カクヨムで書かれている文章の多くは、たとえるならば、夕方のラジオ番組で採用される、メールやはがきの文章に近い。
家族で聞いても問題のないテーマに適した文章。

それと比較すると、この作品の文章は、コアなリスナーをもつポッドキャストの番組で、採用されているような文章かもしれない。

こういう作品が、もっと増えればよいと思う。

★★★ Excellent!!!

一見不謹慎にも思えるが、それは浅く読んだ場合。
掘り下げて見ると、作中の言い回しは言葉遊びの一種だと解る。
◯間と◯こ、◯どもと◯ミズというように通常なら同列に扱わないものを世界観的な同列にする事により、ブラックユーモアを聞かされた時に似た感覚に陥る。秀作か駄作かという観点で評価するのはおこがましい作品。何よりこの挑戦的な文章を楽しんで頂きたいと切に思います。