現実が酷ければ酷いほど、願いの切なさが鋭い痛みで刺さってくるSFです。

「カルネアデスの板」に象徴される人と世界のどうしようもない不条理さが真正面から描き出されます。ペシミズムと諦観の果ての祈るような思いが胸を締め付けます。