大切にしていた猫を失った、それが物語の始まり。愛、死、孤独――少年時代、そんなことを恐れ、戸惑いはしなかったか。誰しもが通る、苦しくてつまづきやすい年ごろ。そこに灯りをともしたのは……。寄り添ってくれる誰かの温かさを感じることのできる作品です。こちらは温かい作品ですが、二人の関係を楽しむには、ちょっと切ないですが『蝶の夢』も必読でしょう。
猫と出会った男の話です。いいラストでした!淡々と綴られているなかに、確かな幸福を掴む、短編の良さが現れた作品でした。情景描写が好きですね!次の話にも期待して星三つ送らせて頂きます。
猫、親友、悪夢、スノードーム全部が絡み合って迎えたきれいなエンディング。短編ながらも、しっかりと物語の構成がされており、最後までスラスラと読むことが出来ました。中盤、清水くんがどう絡んでくるのか、スノードームをどう絡めてくるのか、ラストを読み終えてからやってくる納得感。清々しい気持ちで最後まで読むことが出来ました。