第19話 北欧紅茶『セーデルブレンド』

 その出会いは、同人誌即売会の片隅。というのが因果な関係だと思いますわ。


 とある同人誌即売会に参加した時に、壁際のブースにて販売されていたのが、この『セーデルブレンド』という紅茶でした。


 よくよくお話を聞いたり後で調べてわかったりした事なのですが、北欧紅茶はスウェーデンはストックホルムにある紅茶メーカーでして、その中でも代表格として販売されているのが、この『セーデルブレンド』。この紅茶、あの「ノーベル賞授賞式の後の晩餐会にて提供される紅茶」だったのです。いやはや、驚きましたよ。そんな格式の高い紅茶が、同人誌即売会で入手できるとは。





 紅茶としては、香りのある花などをブレンドした『フレーバードティー』に分類される紅茶でして、バラ・矢車菊の花弁・オレンジピールがブレンドされている紅茶です。


 飲んでみて最初の印象は、「華やかなのですがおとなしめ」。人工香料で香り付けをされていない、ブレンドした花などで香りを演出する紅茶で、普通に販売しているローズティーよりも香りは控え目。どちらかと言うと中国花茶『メイクイ茶』に似た香りでした。そこにオレンジの少し甘めな香りも混ざりますので、おしとやかで華やかな香りなのです。


 紅茶本体もそれに合わせるようにブレンドされているようで、渋みは少なくコクも柔らか。スイスイ飲めてしまう紅茶です。





 この紅茶、やはりちゃんとティーポットで淹れてティーカップで頂くのが、雰囲気も相まってより美味しく感じられるでしょう。


 温めたポットに6gの茶葉を入れ、しっかり沸騰させたお湯を400cc注ぎ、お湯の中で茶葉をしっかり対流させて良い成分を抽出します。


 茶漉しで濾して温めたカップに注いで飲めば、もうそこは華やかなりし北欧の王侯貴族のアフタヌーンティールーム。気分はloadかMajestyか。そんな気持ちにさせてくれます。


 それからこの紅茶のもうひとつの楽しみは、氷水出し。氷水の中に茶葉を入れ、一晩かけてゆっくりと抽出するのです。そうすると、オレンジピールの甘やかさも出てきて、より一層美味しさを増します。こちらもオススメです。





 販売は通販などでも扱っていますので、良かったら探してみて下さい。期待を裏切らない味わいですよ。しかし、格式ある紅茶なだけに、お値段も相応。それだけ良い素材をブレンドしてある証なのですがね。


 北欧紅茶『セーデルブレンド』、覚えておいて頂きたいです。宜しくお願い致します。

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