それは、何と空っぽなのか。

世を厭い、一人暮らししていた祖父の死。
遺品整理の下見のため、主を亡くした家を訪れた「私」が見たのは……?

少し昔の日本、古風な文章。
不穏な空気が多少漂っているものの、静かに進んでいた物語は、ある時点で、眩惑感をもって迫ってきます。
祖父は何故死んだのか――。
お薦めです。


空っぽの、その空っぽが恐ろしい……集め続けた孤独の王は、