ミルと行く、お祖母ちゃん家(1)
ミルがウチの子になって初めての夏休みを迎えようとしてます。
ミルも順調に大きく育って服のポケットにすっぽり入った大きさから、半纏(はんてん)の大きなポケットでないと入る事が出来ない大きさに育ちました。
大きくなるに連れて、ウチに来た当時は全身余す所なく真っ白だったのですが、だいたい7日ぐらい経った頃から少しへちゃっとなった両耳の先端が薄茶色に変化しましたが、ミルの可愛さが損なわれる事なく、どちらかというと可愛さがさらに増したって感じになりました。
(ミルかわいい((*´ω`*))
そんなこんなです。
今日という時間が過ぎれば、明日から夏休み。
夏休みの宿題は、小学校の頃から続く伝統ともいえる「毎日の日記」を除いて全て貰ったその日の内に終わらせました。
夏休みの宿題はドリルとかプリントというのではなくて、国数社理英の五教科のレポートのみ。
国語は日本言語と神話言語......あ、神話言語というのは神様がこの世界に顕現・具現化した事によって生まれた学問......、数学は「身近な生活の中にあるモノ」と数学的観点から視た数学の世界、社会は国内国外の神様関連、理科は生物に関わる事なら何でも御座れ、英語は少し変わってて普通は国語の宿題の定番とされる「読書感想文」を全て英文で書くというモノ。
この五教科で一番手間がかかったのは国語の神話言語のレポート。社会の様に国内外の有名な神様関連だと神話を綴った絵本だとか小説、アニメだとかあってそれらの幾つかを参考にして考察や感想を踏まえてそれっぽく書いたら良いんだけど、この国語のレポートで指定されている対象の神様が国内の「自分達の身近に降臨された神様」が指定されていて、文献探そうにも市内にある図書館も郷土資料館にも殆ど文章で明記されておらず、口伝で残されているモノを降臨された土地の近くにある神社などの神主様達から話を聞いたり、神様本神に直接尋ねたり、神様縁の土地の所有者の方に何か残されていないか尋ねたり・・・すっごく大変でした。
因みに、私の住んでいる銀杏ケ丘の自宅から一番近い神様は「きしろ様」でした。この前まで住んでいた環泉市のマンションからだと近くの共同畑の小さな祠に降臨された「畑」を司る神様である”ごんべえ様”でした。うん。よかったぁ。きしろ様で。ごんべえ様だと、本神様無口で会話が難しいし、周辺の土地所有者さんは数年前に寿命で大往生し市に寄付された為に所有者「市」で文献・口伝不明で・・・・宿題の難易度インフェルノ級。うん、よかった。きしろ様、ありがとう。
そういう訳で、何時もは夏休みの中盤になってから頑張る宿題の殆どを終え、明日から一週間程、四国の伊予柑の国とうどんの国に近い、瀬戸内海に浮かぶ島へと行きます。今年は私とお母さんとお父さんに加えてミルも一緒にお祖母ちゃんの元へと出発。
その前に、向こうで必要となるモノを買いに行かなきゃ。
ミルに必要なモノはお父さんが夏に入った頃から買い集め、後は用意が必要なモノは海で遊ぶ時に着る水着だけかな。でも、私って去年と殆ど体型変わってないんだよね(*´﹃`*)
う~。もういいや。学校の体育の授業で着てる競泳でいっか。
え~と。水着良し、毎日の日記良し、着替えもちょっと多めに~と、筆記用具良し、それから・・・・・
「ほら。起きなさい。もう直ぐで着くわよ。」
「ふぇ。ふわぁ~」
昨日はミルと初めてのお祖母ちゃん家という気持ちで目が冴えきって中々眠りに着くことが出来なかったんだよね。
だから、後部座席にミルと二人で座ってたら何時の間にか寝ちゃってたみたい。けど、そのお陰で出発時の眠気もすっかり何処かに行っちゃったみたいで、気分もすっきり。ミルはというと、お父さんが座る運転席と後部座席との間に置いたスポーツバックの上ですやすやお休み。
始めは電車で乗り継いで、愛媛のおばあちゃんの家まで行く予定だったんだけど、お父さんがやっちゃったんだよ。
私やお母さんに内緒で教習所に通って免許取って、ミルの為に、軽とはいえ車を買って来たんだよ。
え?買ったんじゃない? ミルのお出掛けセットを買ったら付いて来た?
どういうこと?お父さん?
ミルのお出掛けセットの為に行った隣街の商店街でやってたガラポンを廻したら、特賞を当てた?
でも、私にもお母さんにも言わなかったのは?
長い間、ペーパーやってたから運転に自信が持て無かった? 友人の伝手を使って実技だけもう一度教習受けにいってた?
ああ、そういうこと。
ありがとう、お父さん。
――数分後。
無事にお祖母ちゃんちに着く事が出来ました。
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書いている途中で救急搬送され中途半端で公開していたので、加筆および修正して再掲載し直しました。2019.10
Wan-Nyan-Life 縁ゆかり @enishi_yukari
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