第4話 何か見た
あれは私が小学校3年生の時でした。
当時私は風呂無しのボロアパートに家族3人で住んでました。
そのアパートに引っ越してしばらくは近くの銭湯に行っていたのですが、貧乏なため毎日銭湯にいくのは結構料金がかかります、ですので親父が廃材をどこかから持ってきてバラックみたいなおんぼろ風呂小屋を建てました。
ですので、風呂に入るときはアパートから一旦外へ出てその風呂小屋に向かわなければならなかったのです。
そんなある日私がテレビを見ていると風呂に入っているはずの親父が、
「お~~~~~~~~~~~~~~~~~~い!!○○(私の名前)!早く来い!外に出て来い!早く!」
「何だよ~折角ドリフ見てるのに~」
しぶしぶ外に出て見ると、親父は道路の真ん中でぼ~っと立っていました。
「どうしたの、お父さん?」
「今、でっかいキラキラ光った円盤みたいなの俺の上でふわふわ飛んでて...お前の事大声で呼んだら西の方にビューってもの凄い勢いで飛んで行った、ありゃ何だ????」
「どのくらいの大きさだったの?」
「ありゃあ、20~30メートルはあったんじゃねえのかあ、飛行機じゃないぞありゃあ...」
関係ないと思いますけど、父の体には覚えの無い傷がいくつか太腿にありました...まっ全然関係ないですけどね。
親父の話 ITSUMONO @melonguma
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