第4話ケーキ屋と

『えっちょま……今から俺んち来るの!?』


『だめ?私甘いもの好きなんだよね』


『まあいいけど……』


俺んちに行くということは、ケーキを買ってくれるということだろう。

店の利益になるからいいか………と、思っていたのに……。



今、俺の前には俺のベッドに寝ころびながら俺の漫画を読んでいる甘道がいる。


甘道はすでに俺の部屋の半分以上を占領していた。


俺のお気に入りのショートケーキ型のクッションも、「女の子みたいww」と散々馬鹿にされた挙句、今は彼女のお尻の下でぺちゃんこになっている。


どうしてこうなったかというと………母親が俺が彼女を連れてきたと勘違いして、喜んで甘道を俺の部屋に入れたからだ。


俺はずっと甘道を睨んでいる。


しばらくして甘道は、「ねえ星野君、星野君もケーキとか作ってんの?」と聞いてきた。


「作ってるよ」


「え たべたい」


「おなか壊すよ」


「私も作っていい?」


こいつ…俺の話全く聞いてねえな。







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パティシエと俺と君と ミルキー @milky-writeread

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