ここにも沖縄の声がある……

同じ土地に暮らしているはずの命たちの中にも、様々な声があるだろうか。
その中の声の一つが、ここにもあった……。
私が、この作品に触れて初めて知った事実がある。

慰霊の日が、その地では休日だという事だ。

残念ながら、それさえ知らなかった私の暮らす土地では明日は振替休日ではない。
今日、2019年の6月23日は日曜日なのだ。

この事実が、やはりその地と私が住む土地との間に、どうしても分かり合えない隔絶した壁を作っているように思う。
では、私の土地でもその日を休日にすればいいのだろうか?
それもきっと、沖縄県民ではない私の目から見ても答えではない気がするから……、

この作品のとても自然な心の見過ごしてはならない声の叫びのお応えには、やはり私の虚構をもって、お答えしたい……。