It's One Road Life
人生とは、選択肢と岐路が幾多にも存在する。
ゲームで言えばサウンドノベルのようなものだ。
だが、その選択肢、岐路は一度きりの判断で決まる。
三又路が重なった、一つの人生である。
一本道の人生だ。
人が延命を望む理由は何だろうか。
無論、生きたいからだろう。
では、その理由は?
やりたい事があるわけではなく、ただ本能として『生きたい』という意識の下で働くものではないだろうか。
ただ、果たしてそれが幸せだろうか。
ここから先は、これまでの私の記述を遥かに上回る偏見の連続となる。
恐らくこの後の文章で私の存在が道徳的に問われる事もあるのではないかと思われる。
それでも、私は書く。
一人の人間としての、意見として。
もし私が将来的に延命せざるを得ない立場になったとしたら、恐らく断って死を受容するだろう。
肯定できないのは、やはり今でも時々浮かべる『死』に対する恐怖心と想像があるからだ。
でも、できる事なら断って生を全うしたい。
その前に、いつ死んでもいいように『満足な死後の準備』を行ってから死を迎えたい。
やりたい事を残して死ぬなど考えられない。
京都を何度も訪れ、神社の鳥居を潜り、寺を参拝し、色褪せない日本の姿が残る街を歩きたい。
ゲームも沢山やりたい。働きたい。眠りたい。────精一杯生きたい。
そして、沢山の物語を生み出したい。
この希望を叶えてからでなければ、私は死ねない。
死後の世界など分からない。
暗黒かそれとも世界か。
そんな事も分からない先に、楽しみが無ければ不安で埋まってしまう。
だったら生前のうちにやりたい事をやってしまって、有意義な死後ライフを送りたいものだ。
こうして言えば明るいように見える。
……見える?
我々創作者にとって最も恐ろしいのは、何も考えられなくなる事だろう。
死後に自我があるかと聞かれたら思わず唸ってしまいそうだ。
だが、分からない。
あるかもしれない。
でも、無いかもしれない。
仮定で組み上げられた世界を想像するのは、非常に馬鹿馬鹿しいものだ。
考えるのはやめよう。
今はただ、やりたい事をやればいい。
さあみんな、立とう。
ここまで読んでくれた人たち。
ここまで読まず、これを読んでいない人たち。
そして、他の創作者のみんな。
消すのは簡単だが、生み出すのは容易ではない。
知恵は働く時に使うものだ。
動け。動き、進め。
行くぞ、まだ見えない世界に向かって。
End
自己顕示をして何が悪い! 北海ハル @hata
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