転生前の恋人を探し求める、一風変わったミステリー

主人公の少女は、唐突に前世の記憶が蘇る。彼女は中学生時代、付き合っていた彼「シロちゃん」がいたのだが、バス事故に巻き込まれて死別してしまう。しかし「15年後に出会う」というシロちゃんの予言じみた言葉を胸に、少女はオカルト研究同好会の少年に打ち明け、一緒に「シロちゃん」を探し始めると、候補は四人いて――

すっかりと騙されました。ミステリの醍醐味、どんでん返しに思わずリルで「おお……」と口ずさんでしまいました。
ありとあらゆる部分がミステリで、先入観に騙されるときっと真実は見えてきません。
ですが、読了感は半端なくよく、ミステリの楽しさ、ならびに青春グラフィティに恋愛と、ありとあらゆるエンタメ性が詰まっております。
また文章も非常にうまく、まさに「読ませる」小説であると私は感じました。文章に引き込まれ、思わず時間を忘れて読んでしまう程です。

貴方も誰が「シロちゃん」か、推理しながら読んでみてはいかがでしょうか?

おススメです

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