ギリシャ神話で有名なラビリンスはミノタウロスのいた迷宮かもしれません。現代の地下街、梅田界隈はそうした意味では怪物はいませんが迷宮と言えるかもしれませんね。迷宮には何も怪物が居る必要もありませんが、梅田には人間の感覚を狂わす道と欲望が渦巻いているとおもいます。本作で親戚のおじさんに電話をするあの下り、きっと初めて梅田を歩かれた方にはある経験だと思いますし、そうした意味では本作は読み手と書き手をつなぐ秀作的なエッセンスの要素がある素晴らしい作品だと思います。*日南田ウヲ
梅田駅に行ったことはないのですが、私もよく似たような経験をするので共感しながら読ませていただきました。道に迷った時のあの戸惑いと、ようやく見覚えのある場所にたどり着けた時のあの喜びといったらありませんね…最後の一行が余韻を残していて好きです。
まさに梅田駅あるある。私も大阪に住んでいた時は、紀伊国屋にはよくお世話になっていましたが、今はもう一人で辿り着く自信がありません。そして、住んでいた時ですら、私は梅田のスカイビルには一発で辿り着いたことがありません。なぜかいつも、ぐるっと線路の向こう側を回る羽目になり……。あれ?おっかしいな、なんで見えてるのにつかへんのやろう……と焦った気持ちを、思い出しました。
なんでこんな地形が実在するんでしょうね。魔法か。魔法なのか。まさしくそんな場所が梅田です。一度でも足を踏み入れたら二度と生きて帰られないのでは……と思ってしまうレベルで意味不明です。なんなんだほんと。
大変共感できました。梅田は本当に恐ろしいところですよね。最短で歩いても、乗り換えに二十分以上かかることもしばしば。このお話を読んで、乗り換えの時間を考慮しなかったために遅刻して大変な目に遭ったことを思い出しました。そういえば、梅田駅では、駅員さんに道を聞くと、ルートや目印を書いた地図がもらえますよね。これを読んで、どうか、梅田の犠牲者が一人でも減りますように。梅田ほどの難関ではありませんが、なんばバージョンも、よろしくお願いします(笑)
梅田がダンジョンというのは本当です。しかも、ただのダンジョンではありません。不思議なダンジョンです。入る度に地形が変わります。なぜなら、いつも工事をしているからです。前回はここを通ったら改札までいけたな……と思い、歩いていると「工事中のため迂回して下さい」との看板が。もう、こうなったら終わりです。諦めてください。一人でも多くの人間が梅田の危険性に気がつくよう、願いを込めて、この作品に星3のレビューを贈ります。