昔から物を大切に扱ってきたはずの日本人。いつからこの消費社会に慣れてしまったのでしょうか。包丁を供養するための塚が物語の主題ではあるけれど、その根底にはどこか現代の使い捨て社会に対する戒めのようなものを感じます。人も物も大切にできる、そんな社会であってほしいという願いを込めてレビューさせてもらいました。
あっさりと書かれているので大変読みやすくそれがかえってタイトルに興味を抱きます。これをきっかけにしてその塚の事を調べたり街歩きをしたりするには大変良い文章だと感じました。
オリンピックを前に、こういう問題とも向き合っていかないと、ですね。