人は身近でないものは忘れてしまいがちだ。記憶にはあっても実感が湧かない、なんてこともあるだろう。だからこそこの作品は必要なのだ!!忘れてはならないものがここにある!!
同じことを思ったなと感じながら読みました。同じ県内出身です。石巻の震災前の感じが蘇ります。どこの被害は少なかったとか、あそこは大丈夫だったとか、被災の重い軽いがあったり、知らない人の出入りやカメラが心底嫌だった。寂しいし悲しかった。時流で町並みが変わるのと破壊されるのとではわけが違うことを知りました。「再生に命をかける」すてきな言葉ですね。なんだか私が言いたいことが詰まってる感じがして嬉しくなりました。お団子食べたいなぁ。ノラ猫たち、どうしてるだろう。最後は胸がぎゅっとなりました。
震災の悲惨さはいくら映像を通してみたところで、その場で経験をした人の気持ちと共有できるものではないかもしれない。けれど、文字として作品に残すことは大きな意味があると思います。長閑な春の風景、長い年月、変わらず繰り返された景色を一変させた、東日本大震災。そこから懸命に立ち上がろうとする人や、街や、その街にも息づくものたち。彼らの想いを垣間見ることができる作品です。再生に命をかけるだけという言葉に胸を打たれました。