第2話 第2の不思議な体験

それから1年くらい経ったくらいの話です、当時おそらく小学校の5年生くらいだったと思います。

流石に1年も経つと当時のことも忘れてしまい、ちょうどTVゲームが流行りだした時なので夜の空を眺めることも少なくなり普通の子供生活を送ってました。


ある日、兄と兄の友人、その友人の兄弟の5人(自分含め)と一緒に家の裏山に遊びに行くことになりました、裏山は今でこそ熊野古道になり人通りも賑やかですが、当時は薄暗く気持ちの悪い道で、夜中の2時くらいに虚無僧が鈴を鳴らしながら歩いていた、子供の冒険心をくすぐるのにはもってこいの場所です。


流石に薄暗い道なので5人で固まってあるき、道の途中にはお地蔵さんや昔行き倒れた旅人の無縁仏の墓石などがあり、子供には幽霊の怖さしか頭になく、少しの物音でさえビクビクしておりました、薄暗い山の頂は少し明るく、その先の下りが道沿いに小さな木が立ち並び昼なの先が見えないほど真っ暗な道をなり、兄たちにとっては冒険心をくすぐられたのか真っ暗な中に他の4人は走るように突撃をしていきました、自分は怖いながらも勇気を振り絞り遅れてその真っ暗な中に兄を追いかけるように歩いていきました、そうすると、真っ暗な先に明るく光るなにかが見えたので、それを目指して暗がりから逃げるようにひたすらその光を追いかけ光のある場所にたどり着くと、道の右には大きな滝がありその暗がりからでた道は滝の横の小さな細い道へと繋がっており、暗がりから出てきたこともあり、この場所だけ妙に明るく道の脇にはなにかよくわからない小さな花が色とりどり咲いてました。

少しその先を歩いていくと、兄たち4人が休憩しておりその中に、自分より少し年下くらいの見慣れない少女が混じってました、兄達は気付いているのか居ないのか、しかし少女は輪に入って一緒に話を聞いている、そんな感じでした。

しばらく休憩しておりましたが、その少女は黒髪で髪が長く、肌の色はものすごく白く透明感があり、白のワンピースを着ていたように思います、当時なら幽霊と思いそうですが不思議と恐怖感もなく、ただ非常に話好きでひたすらしゃべっていたように思います、しかし、その話は兄たちは聞くこともなく(聞こえてない?)4人で話をしていて、その少女は自分にだけ語りかけており、自分はただひたすらうなずくばかりで聞いていたように思います。

兄達の休憩も終わり、この道を下って下の国道まで歩こうということになり、歩き始めました、少女にもここから帰ろうと伝え一緒に歩きだしました、自分の前を歩いていたのですが、やはりなにかをしゃべりながら歩いています、そうして歩きながら突然止まりこの先は行けないと言い出し、自分も放っておけないので、先に行く兄達に伝えても伝わらず先先下っていくだけで、自分も兄達にはぐれるのが怖かったので、後ろを見ながら歩き出したが、やはり少女はその場で立ち止まって動かずじっとこちらを見ながら見送ってました。


そうして、ずっと後ろを見ながら歩いていくと少女が消えると同時にバチンとなにかが頭の中で弾けたようになりその瞬間家で居ました。

兄も居たので、この出来事を伝えると、昨日裏山へ遊びには行ったがお前を連れていた覚えは無いと言われました、当然、滝や少女の事もまったく知らなく、後日1人で確かめに裏山へいくと薄暗い道はあるがその先には何もない普通の道が続いてました。

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人間はどこから来たのか?AIで未来が変わる可能性 呼霊丸 @codeX84569752

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