エロ漫画における3つのちがい
ちびまるフォイ
エロ漫画を見てみたら?
エロ漫画を読んでみると、作者の性別によって書き方に違いが生まれる。
その「ちがい」は大きく3つに大別できることを学会は発見した。
これはそのレポートである。
1)白さ
男作者のエロ漫画:スクリーントーンなどを使って、色彩豊か
女作者のエロ漫画:白い
男作者のエロ漫画は基本的に色が多い。画面の情報量が多い。
女作者はベタは使うが基本的に画面は白い。あまり塗りが行われていない。
これは男女における「優先度」が大きく影響する。
男は「見た目」でエロを感じるのにたいして、女は「空気」でエロを感じる。
洞窟生活をしていたときから男は狩りを行うために
「目で見るもの」をとにかく優先してきた。
その結果、「目で見る情報」を優先するようになっている。
だから、見た目でエロさを伝える必要があり、男作者の画面情報量は多い。
色をたくさん使って、汁をたくさん飛ばし、セリフ(擬音)を書きまくる。
女の「空気」は後述。
2)展開
男作者:最初からクライマックス
女作者:最後にちょっと盛り上がる
エロ漫画の大半はいきなりエッチな展開からおっぱじまる。ムードなんてない。
男がゆっくりシャワーを浴びて、服を脱いで……なんてシーン見たことない。
一方、女作者のエロ漫画は「
エロ漫画といいつつも、冒頭は学校のシーンから始まり
相手とのすれ違い、お互いの葛藤などを掘り下げて、優しいキスをして……(略
ロマンチックでムードがある。エッチシーンが数ページなのもざらだ。
男とちがって、女の方が右脳と左脳の間をつなぐ「
それもあり、セリフひとつで様々なイメージを膨らませられる。妄想力たくましい。
だから、別に色をごちゃごちゃ使ったり、セリフを重ねなくても
ムードだけでオーケー。あくまでも続きは
3)人数
男作者:1人(何度も) or 複数人
女作者:1人(1回)
男作者の描くエロ漫画は相手が1人であれプレイは何度も行われる。
2人以上が出てくるのもザラだし、ティッシュのように使い捨てるのもよくある。
女作者のエロ漫画はだいたい1回。
というか、冒頭のシーン長すぎて残りのページもほぼない。1ラウンド制。
男女の性差がよく出ている部分で、
男は「回数」で満足を感じるが、女は「内容」で満足を感じる。
マンモスが襲ってくる野原でいつまでもイチャコラしてたら死ぬに決まってる。
男のエッチは短く、複数と、何度も行う。それがモットー。浮気は死ね。
女は洞窟で夫を待っているのが多かったので、
お互いを抱きしめ、愛をお互いに確かめ合い、ゆっくりと眠りにつく。
そんな会えない時間を補完し合うのが求められるのかも。
だから、男作者と女作者で人数や内容が異なる。
以上、3つの違いを列挙した。
ただ、ここにきて学会はある1つの大きな問題に直面した。
これまでの3項目を吹っ飛ばす大問題。
それは、
「絶対エロ漫画のようにはいかない」
男作者の描くエロ漫画のように、
エロエロな女が現れて出会って秒でホテル行くなんてありえない。
痴漢されて嬉しいとか痴女か。悔しいでも感じちゃう…!とかねーから。
女作者の描くエロ漫画のように、
イケメンが甘い言葉をささやくとかねーから。ベッドで抱きしめ合うとかない。
そんなロマンチックな男がいたとしても下半身は丸出しです。それが男の性欲です。
エロ漫画はどこまでも理想を突き詰めたもので、けして叶うことはない……。
(エロ漫画学会:004 童貞調べ)
エロ漫画における3つのちがい ちびまるフォイ @firestorage
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます