細かいけど気になるコト

そらり@月宮悠人

ダッシュ「――!」三点リーダー「ふっ……」

 分かる人には分かる。でも、大抵の人にはどうでもいい細かいコト。その一つが『中黒』と『三点リーダー』のお話。


「そんな……まさか、嘘でしょう……?」


 この台詞にある、……これが三点リーダーと呼ばれるもので、使い方は…を2つセットです。沈黙とか、空白な部分を表現するのに使われ、多用すると嫌われます。少し嘘です、嫌う人もいます。


「そんな・・・まさか・・・嘘でしょ?」


 ちょっとだけ改変しましたが、これが今回の問題。・・・これは中黒というものを3つ使っています。本来の使い方は『カク・ヨム』といった感じに使います。


 しかし、わりと「マジかよ・・・」と使う人は多い。三点リーダーは小説の基本でもあるので、ぜひ覚えてください。


 もう一つ、伸ばし棒のようなものを見たことありませんか?


「君は――!」


 これです。小説を呼んでいると結構目にすると思いますが、これはダッシュと呼ばれるもので、三点リーダー同様2つセットにして使います。ーと勘違いしたり、間違う人も多い。ちなみに、ーこれは俗に伸ばし棒とも呼ばれる長音符ちょうおんぷ、もしくは音引おんびきというものです。


「・・・一つだけ聞かせろ」

「なに?」

「あいつは、お前の事が好きだったんだぞ! なのにどうしてーー!」


 私が眉をひそめるのは、こういう台詞や文章のこと。酷い時は「・・・・・・・・・・・・・・知らないわよ」このようなことも。


 実は――というか、私も昔は知りませんでした。なので、今はこうして基本を知ってね! と偉そうにほざいてますが、私も「くっ・・・!」みたいなことをしてました。「・・・・・・・・・」と多く書けばより沈黙というか、深い時間を表現できると勘違いしていた時期もありました。


 ですが、小説は文章であらゆる表現が可能な世界です。中黒で埋め尽くされたページほど、寂しいものはありません。ぜひ三点リーダーやダッシュを使ってみてください。


 次書くとしたら、心の声について。

 それでは、良い作家ライフを。

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