第29話 新たなる光り

リューンは姫羅が戻ってきたことで笑顔が戻り皆から見守られながら新たに結婚式を挙げ幸せに暮らしていた


「リューン・・・本当に出て行くのか?」


「はいすいません、色々とお世話になりながら出て行くのは心苦しいのですが姉との約束がありませので」


「そうか・・・頑張れよ!」


「はい」


核の国の再建のため人を集めリューンと姫羅は凍える国から出て行くのだった


色々と大変だったがどうにか再建でき姫羅が出産をむかえる部屋からは元気な産声が聞こえた


「産まれた・・・」


すぐにでも部屋に入りたいが扉が開くのを待つリューン


「おめでとうございますリューン様」


「ああ、有難う」


急いで部屋に入ると姫羅が子供を抱いて寝ていた


「リューン貴方似の男の子が産まれたわ」


「ああ可愛いな」


「うん」


リューンは子供を抱きしめながら目が潤むのだった


「お前の名はリボーンだ、強く、優しく、賢い子になれよ・・・」


「大丈夫よリューンの子だもの」


姫羅も微笑むその後幸せに過ごすリューン達


姫羅は教育熱心で自分の居た世界の言葉もリューンとリボーンに教えていたのだった


「リボーンもしこの言葉を話す子に会ったら幸せにしてあげるのよ」


「はいお母様!!」


姫羅とリューンは微笑むのだった


それからリボーンが20歳になったある日だった


テーブルに手紙があった


「手紙・・・?」


読み始めると・・・・・・・・


愛する我が子リボーンへ


私達は長い旅に出ることにした

いつ帰るかも決めてないお前も立派な大人になった核の国をお前にたくす

それと嫁をもらうことだ母さんみたいな

では、元気でな父と母より


「えぇぇぇぇぇ・・・!!

本気ですか・・・!?」


城内をくまなく探すリボーン


マジで居ない・・・


リボーンは核の国外れにある遺跡に馬を走らせた


「なんだあれは・・・」


光に導かれ抱きとめるのだった


「なんて美しい人だ・・・」


「あ・・・貴方は・・・」


リボーンは微笑みながら言うのだった


「俺はリボーンと言う君は?」


「私は・・・紗羅・・・」


「安心してくれ、俺は君の味方だよ」


リボーンの新たな人生のスタートだった


その後リューンと姫羅の姿を見た者は居なく


お父さんお母さん俺は沙羅を幸せにするよ遠いどこかで見ていてくれ・・・


雲一つ無い青空にリボーンは誓うのだった


                  

=END=

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春夏秋冬 琥珀 @kohaku44

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