23 マーライオンになる店

 お久しぶりです。

 連載終了したものの続きを載せる!とざっくり予告していたのですが…まだ半分ほどしか出来上がっていないので(全編通して読んでから微調整しないと整合性を確かめられない不器用者)、自らの箸休めにとお馬鹿な話を投下しちゃおう!

 だって書いてはいるけどPCとにらめっこしてるだけじゃつまらないよ~!


 ってことで久々の復活です。

 マサキチにとっては割りとフツーなのに、読んでる人にはあんまフツーじゃないみたいなこのエッセイ。


 今回はマーライオンになる店、を書こうかなと思います。

 最初に予告。

 これ、メシ時には読まない方がいいですよ。

 ダイレクトに書きたくなくてマーライオンっていう暗喩使ってますが、ちょいとあの姿、思い出してみてください。

 …わかりましたでしょうか?

 オブラートに包んで表現しますと、クラッシュだのリバースだののことでございます。

 日本語の音で言うならばカエルの鳴き声(濁音の方)でございましょうかね。

 ま、お上品そうに書いたって無駄なんですが。生々しく書くつもりはないけど、一応言っておかないとなってことで。


 ともあれ、なんでこんなネタを唐突に書こうと思ったのか。

 …それは通ってるジムの兄ちゃんから、菓子パンとなんかジュースとトッ○みたいなお菓子を食べただけで、もうお昼入らな~い、ワタシお腹いっぱ~い、と学生時代に女子が言ってたのを聞いて、フツーにメシ食うよりカロリー高ぇよ!糖質と脂質しかないメシじゃ、近い将来内臓ごとメタボまっしぐらだっつーの!

 …と内心ツッコミ入れてた、みたいなことを聞きながら、鶏肉のたんぱく質だのって栄養・メシ談義をしていたところ、ふとこれらのことを思い出して話した折。

「マサキチさん、意外と食べられないものとか好き嫌い多いっすね~」

 と言われたからである。

 それは違う、断じて違う!

 と、兄ちゃんにはここでマサキチが書いているなんて教えてはいないので、吼えてみたところで意味もないのだが、この気持ちを忘れちゃイカーン!と思い立った次第です。


 さて。

 相変わらず長い前置きはさておいて、マサキチにとってのマーライオンになる店、でございますが。

 1コ目は、かつて地元にあった2階建ての中華料理屋でした。

 マサキチは基本自炊派で普段はあまり外食しないんですが、人が来た時に作って片付けるの面倒だよなとか、かつての仕事で遅くに帰ってきたりして、今から家で夜ご飯を作るのも面倒だなって思ってた時期がありました(どっちも面倒だからかよ、とか気にしないように)。

 この中華料理屋、脂が飛んでもいいようにか、床板は黒で結構かつ常に滑る。内装もそれに合わせて黒っぽくて重々しかったんだけど、駅前の便利なところにあったし味も悪くなかったんですよね。

 その店には友人、知人と3回ほど行ったのですが…

 1回目:チャーハンを食べた時→家に帰った瞬間、マーライオン。

 うーん…マサキチ時々あるんですよね、普段あんま食べてないような油っぽいもの食べると胃がびっくりするのか、そういうこと。

 だからその時は、体調もさほど良くなかったこともあり、いつものことだと思っていた。


 次に訪れた時も友人と入り、とりあえず前回はチャーハン食べたからな(マーライオンとなったことは覚えていたが、単なる体調不良だと思っていた)。

 2回目:じゃあ今回はラーメンにしよう→家に帰ってほどなくしてマーライオン

 …ん?さすがにこれはちょっとおかしい…か?

 そう思いつつ首を傾げるも、その店を気に入ったらしい友人がやたらと行きたがる。

 うんまあ、行きたいのなら付き合おうかね。


 なら今回は…。

 3回目:そうだな、麺とチャーハンがダメならば餃子とスープだけに…水も悪かったかもしれないから飲まずにおこう→5分足らずの帰り道で、マンガで言うなら顔中に縦線が走ってる感じ。家に駆け込んでトイレぎりぎりのマーライオン。


 なぜだ!!

 一体何が悪いのだ!?

 ちなみに酒は、どの回でも1滴すら飲んでません。

 そしてどのメニューも味は美味しかった。

 んが!ダメだった。

 さすがに4回目をチャレンジする気持ちはしぼみ、友人には申し訳ないが店に付き合うのだけは勘弁と言ううちに店は閉店、もしくは潰れていた。

 そして数年前から、芸能人だかなんだかの有名な人が作ったっていうラーメン屋になっているのだが、雰囲気も内容もまったく違うとわかっていても、いまだに行く気にはなれないなあ。

 床が滑るほどの脂のせいだったのか、今もって理由はわからずじまい。

 アレルギーとかかもしれないから、本当はわかっていた方がいいのだろうけれど…まあもうない店だから究明もできず。

 本当あれ、なんだったのかなあ。


 2コ目。

 家から徒歩20分ほどのところにある、メニューが割りとお高いことで有名な某ファミレスチェーンでございます。

 ここ、1回目に行った時にやっぱりあんまり調子良くなくて、何食べたか忘れたけど帰る道中で青ざめて、気力で帰り着いた家でマーライオン。


 んで、中華料理屋のこともあったし、さすがに2度と行かない方がいいだろうな…と思っていたのに、何かの折、落ち込んでた友人が近くまで来てるんだけど話し聞いてくれない?と急に連絡してきたのが、そのファミレスからだった。

 まあ腹も減ってないし、今回は調子も悪くない。コーヒーくらいなら大丈夫だろうし、大丈夫だ!たまたまだ!って確証も欲しいなと思いつつ、けれどなんとなく氷や水を警戒してホットドリンクのみという我ながらのチキンっぷり。

 とまあ、口にしたものがそれだけだったにもかかわらず…既に店のトイレで、友人には内緒で話を中座して1、2回マーライオンとなっていた。飲んだ数だけ。

 友人と別れ、家に帰ってからもマーライオンの衝撃でぐったり。

ちなみに友人はまったくもって何ともなく、その店はいまも営業を続けている。


 カンボジアの市場で、がりがりにクラッシュした氷入りのフルーツジュース飲んで熱出したって知人の話は聞いたことあるけど(それはそれでアホだけど)、発展途上国じゃないんだからさあ…まさか飲み物なんかで当たるなんて思いもしないじゃないですか。

 しかもホットで…。

 なんだろ、食洗器の水からしてヤバイってことなのか?

 それとも、タンクに貯めた水を加熱してもクるほどのパワーのある汚染っぷりなのか?他の誰も影響ないみたいなんだが?と未だに???


 んで、冒頭の

「マサキチさん、好き嫌い多いっすね~」

 という言葉に戻る。


 ええ~!?

 マーライオンになるのは、好き嫌いからじゃねえっつの!!

 苦手なもの、嫌いなもの口に入れて飲み込んだからって誰もが必ずしもそうなるわけじゃないでしょーに。

 がっくり。

 でもその後の

「それにしても勇者ですねえー。自分なら2度と行きませんけどね」

 の言葉になぜか腑に落ちた。

 つか、勇者かどうかはどうてもいいけど、目から鱗が落ちた。

 ああ自分、ファミレスの2回目は不可抗力としても、結局はヤバイと思ってもヤバイかどうかを確かめに行きたかったんだなぁ…と。

 たとえマーライオンになってもね。


 馬鹿は死んでも直らないって言葉があるけど、記憶のはるか底に沈んでるような時代から案ずるより生むが先!をやらかしてるんだから、きっとこれ、もう一生直りそうもないな。

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変わりもん、ときどきフツー マサキチ @masakey

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