それでもきっと、描き続けるのでしょう。

絵の依頼を受けて、祭り期間中の異国を訪れた新人画家。
画家の目で見るだけあって、世界は数えきれないほどの、繊細な色で溢れています。
彼が出会った、赤が好きだという女性は、誰を喪ったのか。

死者を弔う祭りは、生者のためでもある。
絵を描くことの意味に、迷いながらも。
それでも彼は、描き続けずにはいられないのでしょう。
素晴らしい物語でした。