グリムノーツ - Barbe Bleue Troubadour -

作者 糾蝿カフク@ティアい36b

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★★★ Excellent!!!

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 残酷という言葉を聞いて、あなたは何を想像しますか?
 血、暴力、死。人々が他人の不幸を望み、阿鼻叫喚の巷と化した世界。
 確かに、これは残虐極まりない。
 ですが、それだけですか? 
『残酷』は、人々が殺され、量ることもできない血が流れる世界の中でしか、存在し得ないのでしょうか?
 これは受け売りですが、真の『残酷』は心の中に棲んでいるのだと、私は思います。むしろ逃れることのできない運命の中にこそ、残酷はあるのかもしれません。
 血も流れず、人も死なず。それでも人間は痛みや絶望を感じ、死や別れを体験する。それは連なって、やがては経験となる。
 ときに人は、二度と立ち上がることのできない、もしくは立ち上がろうとすら思わなくなるほどの、深い心の傷を負います。そして、心から血を流す。
 私はそれを、残酷だと思います。

 私たちの世界には、永久のものなど存在しません。
 生きとし生けるもの全てが、死にます。同様に、今日という日も消滅します。
『すべて』は虚無の深淵の中へと消滅し、そのあとには微細な不安すら残りません。
 それは逸脱することが許されない運命であり、残酷な真理です。
 しかし、如何なるものがそうであるように、前述の『すべて』にも例外があります。
 それは物語です。物語が(自然には、と限られますが)消えることはありません。
 
 長い長い前置きはこれくらいにして、ここからは若干のネタバレが入ります。
 読み終わっていない方は、読み終わってからにしてください。

 ***

 本作におけるジル・ド・レは、自身が歩むことになる(と変態仮面に騙された)運命を知り、既に積み重なっていた苦悩をさらに増やしてしまいます。
 ジルが抱えていた苦悩、それは愛しのジャンヌが不遇の最期を遂げることを防げないこと。
 読んだ限りだと、幾度もそれを体験しているようにも見えますが、『運命の書…続きを読む

さんがに★で称えました

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★★★ Excellent!!!

――

この限られた文字数で、これだけの物語を織り込んだ筆力は、お見事としか言いようがありません!

物語の展開も素晴らしく、ジャンヌの想区で新たに紡がれるものとしては、これ以上ないのではないのかと感じました!

グリムノーツらしい葛藤も、これまたグリムノーツらしく乗り越えている点にも注目だと思います!

何より小説としての読み応えがあり、最後まで楽しく拝見させて頂きました!

★★★ Excellent!!!

――

ウチは、思った。著者はよっぽどグリムノーツを研究したに違いない。
その努力の成果が現れていました。綿密に設定された「ジャンヌの想区」の世界は一押しです。エクス、レイナ、シェイン、タオ、や カーリー、ロキという、豪華メンバーが活躍。
期待できます。それと、ウチが好きです。