独特の世界観でグリムノーツを切り取った作品。グリムノーツの二次創作というよりは作者様の世界観にグリムノーツのキャラが迷い込んだ、くらいに考えた方がしっくりきます。全編にわたって詩的、かつ耽美的。会話やキャラ設定、互いの呼び方が原作から離れているのは、あるいはわざとなのかもしれません。文字数が6万文字を越えているのでコンテスト査定外でしょうか……。
重厚な語り口で綴られる物語は、まさに「和」の極みでした!リアルに描き出された世界は読み応え十分!特に戦闘描写は見事の一言で、筆力の高さには脱帽です!より豪快なタオ、より高貴なレイナ、より大人びたシェイン、そしてより熱いエクス……世界観に見合ったタオ・ファミリーの面々に、新たな魅力を感じました!特にシェインが良かったです!見所も盛りだくさんで、終盤の種明かしも必見です!