潰れた本屋の元店員は、対象読者別というのを解説する。⑥作家向け

 ここのトップページの上の方、広告のすぐ下の“注目の作品”欄を見ていると、ふと、キャッチコピーやタイトルに目を惹かれることがあります。


 「……もしや」と下の方にスクロールしてみると、案の定、その作品はジャンル別ベストの上位にランクインしていて、「やっぱりなあ」でした。


 そういう作品は、カクヨムやネット小説界隈に関するエッセイ・創作論・コンテスト対策やPV数の増やし方など、ネットで小説を公開する作家さんたちが興味を持ちそうな内容のものが多いように感じられます。


 ここのトップページを訪れるユーザーさんの多くは、ネットで無料の小説を読みに来ているというよりも、書いた作品を公開するために来ている作家さんたちで、心惹かれるものはきっと同じなんだな、と思うわけで。


 お店が変われば、客層も変わる。客層が変われば、売れる商品も変わる。売れる商品が変わるなら、客層に合わせてお店の品揃えや陳列も見直さなくては!


 というわけで、対象読者ターゲット別解説のラスト、「作家向け」です。


 小説を読むだけでなく、書くひとたちが読む作品……小説の執筆のため役立つ資料や文章講座・創作論・作家さんの体験談やいいたいこと、愚痴や雄叫びを綴ったエッセイなど、今は、“エッセイ・ノンフィクション”、“創作論・評論”のジャンルにあるそれらの作品を、普通の一般読者向けと区別して、“作家向け”というカテゴリにまとめてみる、というのはどうでしょう?


 読者に作家さんが多いここでは、作家向けの作品はよく読まれる……有利なようですが、読むひとが作家さんなら、ひとつにまとめておけばわかりやすいし、作家向けのエッセイ・ノンフィクション・創作論・評論などがランキングで不利になるのを防げるのではないかと。


 ……ただ、“作家さんによく読まれる”=“作家さん以外には読まれない”では困る作品もあると思うので、別の切り口で一般の方にも読んでもらえる工夫が必要だと思います。


 自分のこの作品は、“カクヨム作家さん向け(元)書店員エッセイ”というニッチな代物ですが、(元)書店員エッセイといえば、なんといってもコミナトケイさんの


 「私書店員、ラノベ担当。」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880748821


 と、その続編の


 「書店通になろう」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884732837


 ですね。


 「私書店員~」の方は公式さんにも紹介され、一度完結したあともずっと読まれ続けている人気作品なので、ご存じの方も多いと思いますが、(元)書店員としてラノベ担当をしていたコミナトケイさんが、現場での奮闘ぶりを自らの経験を交え、軽妙な語り口で描くエッセイです。


 作家向けとは銘打っていませんが、自らの作品を紙の本にしてリアル新刊書店の店頭に並べることをお望みの……ラノベで作家デビュー! をお考えの方に読んで欲しい! 


 ラノベで作家デビュー! は、したことないのでわかりませんが、その先、生き残るのが容易でないのは確かです。


 本は、出版しただけで売れるものではありませんから。


 現場はマジ戦場で、救世主は随時募集中です。



 さて、対象読者ターゲット別解説。全6回のはずなのに、なぜか8か月もかかってしまいました(答え:途中で余計な雑談をしているから)。長らくお付き合いいただきまして、誠にありがとうございます。


 

 なんか、締めみたいになってしまいたが。もしもお時間がありましたら。


 もう少しだけ、お付き合いいただけたら幸いです。

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