子どものころ、RPGが好きだった。
ゲームをやる余裕がなくなって、近頃は何もしてない。
グリムノーツは、曖昧な世界観設定しか知らない。
けれど、本作は楽しくサクサクと読めた。
昔話を現代的に新解釈し、好意的にアレンジする面白さと、
「しらべる/はなす/たたかう」といった懐かしいRPGの要素。
その2つの項目に「すごく好き」のセンサーが反応するなら、
グリムノーツのプレイヤーでなくても本作を楽しめる。
すでに確立したキャラクターを動かす、という
ノベライズ特有の脚本っぽさはあるものの、
短編連作の形でミッション・クエストを進めていく、という
RPGの雰囲気を懐かしく感じた。
ゲーム、やりたくなりました。
恋に恋するかぐやの奥手なところがかわいくて、
グリムノーツと竹取物語の両方をお好きな
作者さんのお気持ちを垣間見たように思います。