母さんがくれた新鮮な卵(30個)

みかん15個、キウイ18個、ラ・フランス3個、白菜、キャベツ、大根を丸のまま。

そして卵30個(うち10個は温泉卵)。


以上、母の手土産である。

段ボールに詰めて送ってきたのではない。あくまで手土産である。


これに更にタッパーいっぱいの手作りおでんと「おしどりミルクケーキ」なんかも持ってきてくれたものだから、こうして書き出さないと何を貰ったのか忘れてしまう。


私にはトマトを痛ませた前科があるというのに、この量。冷蔵庫の野菜室、ギリギリ。

ありがたいけれども。

ありがたいけれども。


温泉卵なんて贅沢品、普段は買わないけれども。


贅沢品を頑張って消費しなければいけない、この勿体なさ。贅沢な悩み。


幸いだったのは夏野菜ではないことか。悲劇的なトマト事件の二の舞は避けたい。


しかしラ・フランスは時間置きすぎると危ないかもなあ、キウイもどうだろうなあと、思っていたら。


会社で、取引先からお歳暮が届いた。


美味しそうな、りんごであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

てすさび 加代 @sleepingwhite

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ