第二部 ユーザー交流会

 第二部はユーザー交流会。


 少人数のグループに分かれてカドカワのスタッフとともに意見を交換していく、という内容になっていました。

 第二部では、結構のめり込んでしまってメモを取れていなくて記憶をたどりに書くので、順番が違ったり細かいところは覚えてなかったりします。ご容赦を……。


 僕はBチームで4人。そして個人的にラッキーなことにカドカワからは萩原さんが担当。5人で話を進めることに。

 まずは自己紹介と、オススメ作品、そして、萩原さんからの要望により、「それをどうやって見つけたか」を一人一人話していく。横浜駅SFなども上がっていた。

 その中で、カクヨムは女性向けが弱い印象があるという話がでて、萩原さんによるとそれはアプリがあるのでそうなってしまうんです、と語る。

 アプリ、つまりアップルと関わっていく上では色々なシガラミや規制があり、絵とBLがなかなか押し出せない。だからイラスト投稿機能もない。だけどこの現状社会でスマートフォンのニーズであるアプリを切り捨てることはできないという判断から、そういう仕様になってしまっている。という裏話がきけた。

 現状、ネットワークを介したサービスを行うと、どうしても日本国内だけのことを考えるだけでは済まなくなってしまう。と萩原さんは苦しそうに語っていた。

 コンテストなどの注釈として「※このコンテストはアップル社とは関係がありません」とかいてあるのはそのように理由かららしく目から鱗だった。ずっと何のためにこれは書いてあるのだろうと僕自身も個人的にずっと疑問を抱いていた。


 Bグループには冴えカノが好きな人が僕含め2人いたので、萩原さんに冴えカノについても色々聞けた。冴えカノはそもそも関わっている人たちが萩原さん含め丸戸先生などみんなゲーム業界の経験があり、ライトノベル界に少し変わったものを作ろう。アウトローをしよう笑。と集まって作り始めたのが冴えカノらしく、読んでいる僕としてはなるほど、だからこそあのような雰囲気の作品ができるかと貴重な話が聞けた。


 他のグループはわからないが、基本的に萩原さんの質問に僕たち4人が答えるという形が取られていて、いろんな意見が飛び交った。

 その中で一番記憶に乗っているのが、ネット上でも様々な意見が飛び交うカクヨムでの「コメント機能」について。

 コメント機能は導入に関してカクヨム側はとても慎重になっていて、「欲しい」と「いらない」両方の意見を多数もらっているそう。

 コメント機能があることによって作品が「書けなく」なってしまう人もいる。コメント機能があることによって「励み」になる人もいる。作家ごとにオンオフできるようにしても結局は自分が好きな自分以外の作家が書けなくなるかもしれない。

 この前導入されたピックアップ機能などは仕様を変えたり、消去したりするのは容易だが、コメント機能は一度実装してしまうと、どうしても消せなくなってしまう。つまり後戻りが絶対にきかない。 

 だからこそ実装するにしてもいろんな意見が事前に欲しい。と語っていて。実際僕らBグループでも両方の意見が飛び交った。

 思っていたよりもカクヨムの運営は僕らのことを真摯に考えてくれているのだと知れて、個人的にとてもよかった。


 気になったので書き手向けのミーティングはまたやるか聞いてみたところ、必ずまたやっていただけるらしい。今回は実際に小説を書く上での話の割合が少なかったため朗報である。

 今回がそうでなかった理由は、読み手の意見も聞きたかったこと、夏にそれをやってしまうといろんな「新人賞」などと時期がかぶってしまうため、作家にも編集にも負担が大きい。といった理由があったらしいです。


 話が全然尽きないが、あっという間に2時間が経ってしまい。終了へ。

 あんまり人と話すのが得意な方ではないが、そんな僕でも気がつけば饒舌になってしまうほど、このミーディングは魅力的なものでした。

 最初は正直、今回は実際に小説を読んではくれないのかぁ、と残念に思っていたが、行ってみると他では絶対に聞けないような話がたくさん聞けたので、本当に良い経験となりました。

 雰囲気もとてもよく、質疑応答でも進んで手を挙げる人も多かったです。


[追記……今回僕が感じたのは、決してカクヨム側はユーザーからの意見を無視をしているわけではない。と言う事です。コメント機能、イラスト投稿機能、などはもちろんそれらは運営が思いつきもしない様な機能なのではなく、上層部でも絶えず議論し、実装が検討され続けているものなのだと思います。しかし、今現在その機能がないという現状はそれ相応の理由があっての事。萩原さんが強く求めていたのは沢山の意見でした。だからこそ直接ユーザーの声が聞きたくてこういうミーティングを開いている。と述べていました。ここからは僕の推測でしかないですが、「この機能が欲しい」という意見は、同時に個人個人がその機能をどの様に活用したいか、それがあればどんな恩恵を受けられる(可能性があると感じる)のか、などを添えて伝えることが出来れば、より一層カクヨムの発展に繋がっていくのではないか、と思います。とにかくみなさんの意見を聞かず運営がふんぞり返っている。という印象は今回全く受けなかったのでそれは安心していい事だと思います。長々となってしまいました。すみません]

 

 ぜひ、このカクヨムユーザーミーティングはもっとたくさんの人に経験して欲しいので、そのうち規模が拡大されればいいなあと思ってます。カクヨムさん、ぜひお願いします。


 では、つたない文でしたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。

 参加できなかった人に少しでも雰囲気が伝わればと、思って書きましたが、どうなんでしょう……。

 できれば僕以外の他の参加した方の感想などもぜひ聞きたいと思っています。

 他のグループがどんな話をしたのかもとっても気になります。




 では最後までお付き合いありがとうございました!

 

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カクヨムユーザーミーティング Vol.2 感想レポート 唯希 響 - yuiki kyou - @yuiki_kyou

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