第一部 後半 質疑応答

挙手制で2人に聞きたいことを聞いていくという流れ。

 記憶が飛び飛びなのでちょっと質問文とかが違うと思いますが、大筋はずらさないように書くのでご容赦を……。あとかなり要約をしてます。


Q これから来るジャンルは?

A それがわかれば僕らも苦労しないんですよ……。


 これは前回も同じ質問が上がっていたらしいですね。それがわかれば簡単にヒット作が生まれてしまいますからね……。


Q 書店員はどのようにしてプッシュする本を決めたり、好きな作品を探すのか。

A やっぱり大筋は先ほど話した読者と一緒です。でも表紙の雰囲気からビビっとくることもあります。


Q web小説と書籍の違いはどんなところにあると思いますか?

A まず、絵が無い。これに尽きます。そしてWeb小説はお金を払っているわけでは無いので、すぐに読むのを止められるので紙媒体よりシビアとも言えます。あとアドバイスですが、1クリックは一労働だと思ってください。まずキャッチコピーをクリック、そして章タイトルをクリックでそのクリックが読者にとってのハードルのようなものなので、いかに途中でクリックを止めさせないかが大事になってきます。


Q 日常生活で、編集や営業の目でなく、純粋な読者として本を読んだりしますか?

A (二人とも)なかなかできない。やっぱり分析しようとしてしまう。


Q 章タイトルについて何かアドバイスはありますか

A 中身が分かる必要はあまり無いと思う。あとはキャッチーコピーのようにひっかりをもたせたり、するとクリックされやすいと思います。やりすぎると寒くなるので気をつけて。


 次は僕がした質問。緊張で少し手が震えていたかもしれない笑

Q メディア化について。本を書いている時点でアニメ化やメディア化を意識したりするか、また原 稿を読んでいてこれはメディア化しそうだなと思う瞬間はあるか。

A 若い頃は正直そういうことを考えてしまうことはあったが、今はまず一冊を完成させることに全力を注ぐようになった。それに気持ちが入っていれば多少無理があってもアニメ化をしてもらえることがわかった。実は昔は「ファンタジー」はアニメ化するのには鬼門と言われていた。背景が描けないから。でも技術が進歩して今では「ファンタジー」は主流になっている。

 読んでいてこれはアニメ化するぞ……! と思う作品は稀にある。自分の場合はデートアライブがそうだった。もしかしたら信じていただけかもしれないけど笑 

 あと、アニメ化することによってより魅力が増すと判断される作品はアニメ化されやすい。しかし、だからといって本の時点で80パーセントでアニメ化すれば100パーセントなんだ! って作品を作っても正直売れないと思う。だから作品として100パーセント、アニメ化をしたら120パーセントになるような作品を目指せばメディア化するかもしれない。

 

Q 作家とイラストレーターの関係性について、衝突などあったりするのか。またそれをどのように乗り越えているのか

A (萩原さん)僕の場合はまず作家とイラストレーターが直接会うかどうかも人それぞれ、作家には気難しい人も多く、編集とすら会いたがらない人もいる。なので一律な対応はしない。サイン会などで2人の様子を観察し円滑にコミュニケーションが取れるのかを判断する時もある。でもレーベルや人によっても様々。


 貴重な話がたくさん聞けました。これにて第一部は終了。


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