第12話 学園祭! part2

聰羅「ああああぁぁぁぁ・・・・」

俺は今、椅子に背中を預けながら教室の天井を見て考え事をしていた。

そんな事も露知らずの者は聰羅を見て引いていた。

椎名「・・・どうしたの?そんなに唸って。」

そんな中唯一聰羅の事が気になって仕方がない佐藤椎名は聰羅に声を掛けた。

聰羅「・・・ん?ああ、佐藤か・・・いや、ちょっとな。」

清水「お、委員長が声を掛けたから俺も参加するぜ~。」

そしてもう1人、このクラスのムードメーカーこと清水蒼汰が委員長(椎名)の次に声を掛けた。

椎名「私が声を掛けたからって特に記事にもならないわよ?」

清水「いやいやいや、この学校で一番謎が多い生徒と委員長が話してるの見たら何か記事の匂いがしたんだぜ。俺の鼻はこれでも結構いい方だぜ?」

そう、清水蒼汰は新聞部所属で記事の書き方が独特で学校内で有名なのだ。

清水「それで?藏元は何に悩んでいるんだ?」

聰羅「・・・・キーワードだけ、教えてやる。」

椎名「え?」

清水「ほう?」

聰羅「・・・学園祭、闘技祭、解説役、王者決定戦、参加。以上だ。」

椎名「え・・・ええええええぇぇぇぇ!?」

清水「おおお、これは良い記事が出来そうだぜ。んじゃ、またいい情報あったら教えてくれよー。」

聰羅「・・・記事にするなら手数料を貰おうか。」

清水「・・・え?」

聰羅「こっちは情報を上げたんだ、そちらから何の見返りももらってない。これは不公平だとは思わないか?新聞部。」

清水「え、それはあんたが喋ったんだろ?」

聰羅「俺は佐藤にだけ教えたんだ。それ以外の奴はちゃんと情報料としてちゃんと支払ってもらうぜ?それとも払えないとも?新聞記者ともあろう者がちゃんと情報料を払わないとは、それではただのパパラッチと何ら変わりはないぜ?」

清水「うっ・・・そこを突かれるのはちょっとばかし痛いな。・・いいだろう。で、いくらだ?」

聰羅「・・・・その掲示する新聞に、俺は解説役として参加すると書いては良いが、参加はしないと書いておけ。それで良い。」

清水「・・・おう、分かったぜ。類友よ。」

それから清水新聞は人気が急上昇をしたとかしなかったとか。

続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

心学園都市・ユーストロピア ハマノン 一般人Aです @hamanon

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ