この世界は人々が「普通の生活」を送ることを想定して成り立っていると思います。そのため、普通ではない生き方……夢を追うことを選んだ人には、とても生きにくい世界ではないかとも思います。(夢を持たなくても生きていける。むしろ、夢を持たない方が楽に生きていける世界で夢を追うということは、どういうことなのか。彼女はきっと、それ以外の生き方はなかったのだと思います。――それが、どのような結果になったとしても。……こうしたことが、「私」と「彼女」の対比によってリアルに描き出されている短編小説だと思いました!
改めてレビューさせていただきます。夢に向かって突っ走る友の背中が見えるような本作。そこに生まれる距離感と比例して、遠くの友の背中が眩しく見えるようです。その後の友人について、作者のツイートがありますので、気になった方はぜひツイッターもどうでしょう
夢のために高校を辞める。高校生の頃私なら、「そんな現実味のないことを……」なんてことを思っていたかも。けど、今はその行動力が”羨ましい”と思います*
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