渾身のダブルバウンドミステリー!

ダブルバウンドとは、ある人がメッセージとメタメッセージが矛盾するコミュニケーション状況におかれることをいう。

この推理小説はまさにイメージのその通りだ。
人間による表のメッセージの裏にはメタな神話からのメッセージがこめられ、刑事たちはその二つの狭間で翻弄されていく。
表の常識の久遠、裏の神話世界を語る降三世。
二人の会話はコミュニケーションのようでいて、コミュニケーションではない。

だからこそ断言しよう。

これはダブルバウンドミステリーだ!