渾身のダブルバウンドミステリー!
- ★★★ Excellent!!!
ダブルバウンドとは、ある人がメッセージとメタメッセージが矛盾するコミュニケーション状況におかれることをいう。
この推理小説はまさにイメージのその通りだ。
人間による表のメッセージの裏にはメタな神話からのメッセージがこめられ、刑事たちはその二つの狭間で翻弄されていく。
表の常識の久遠、裏の神話世界を語る降三世。
二人の会話はコミュニケーションのようでいて、コミュニケーションではない。
だからこそ断言しよう。
これはダブルバウンドミステリーだ!