いずれかに毒が入った二つのコップ――シンプルなゲームながら意表を突かれる展開があり、そしてそこに設定上の必然を設けているのが見事。
「人間が好きじゃないと小説は書けない」という定説を打ち破るべく立ち上がった人間嫌いの勇。 厭世家による、厭世家の為のエンターテインメント「厭為」を目指します…
シンプルながら、一瞬で思い込みを覆される快感がある秀逸なミステリだと思います。よくあるテーマについて「当然こうだろう」と思う人間の思考の穴を突いた快作です。
本作はミステリー好きの間ではおなじみの「毒薬の決闘」を題材にした掌編です。使い古されたテーマですが、まさかこんな手が残っていようとは。このオチが成立するための舞台設定も巧みですね。面白かったです。
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