戦場のホルン協奏曲~アキエス・ホルンコンチェルト~
羊
第1話 起案と設定
【企画意図】
女性でも成長段階で憧れたものの一つに、必ず戦闘作品がある、ということを考えていて生まれたものです。そういった観点から戦闘や機体ものの作品を見ていると、女主人公の場合は、戦闘に初めから嫌々ながらも参加する、というものが大半で、男主人公のように、唐突に、突然に、という作品がほとんどないことに気付き、それを主軸に持ってきて作りたい作品です。
【登場人物】
ホルン・ヒオヴォセー 主人公 女 十三歳 濡羽色の腰以上の黒髪と黒い瞳。一見するとクールビューティーな雰囲気を持っているが、笑顔は誰しもを魅了するほど愛らしく可憐。頭脳明晰で何事にも秀でている、所謂ハイスペックな能力を持っているが、隔離された場所で育った為に自分の容姿や能力の凄さに全く気付いていない。
不完全なコールドスリープを果たした戦火の英雄の父親を持ち、生まれる前から遺伝子操作を受けて生まれる。
【攻略キャラクター】
シャーキャ・ミッドガルド 男 十八歳 中立を掲げる者達が集う組織、エラゼルディの若き参謀。幼子に間違われるほどの背の低さを気にしている。表情豊かな美貌を持つ。未来予測、軍略、作戦、判断力においての手腕はダニエラ、ガーランにまで名を轟かせる。
ツシ・ガーベリア 男 二十六歳 エラゼルディの総帥。長い髪を一括りにした女性のような美貌を持つが、外見に反比例して、大変規格外は考え方を持っている。仲間内、外界からの評価は一致して「外道でド鬼畜」。しかしその頭脳と行動力、統率力は世界トップレベル。身内認定した者に対しては情が深い。
隠しキャラクターとして考えております。
チェリモヤ・ロンガン 男 二十九歳 兄貴肌で明るく陽気だが、周囲が「本当の大人の男」と称する懐の深さと考え深さを持っている。精悍で人好きのする綺麗な容貌をしている。周囲の宥め役や纏め役もしている。エラゼルディの戦闘員。
ズオウ・ガルガリン 男 三十四歳 ダニエラ皇国の将軍。右目に眼帯を付けている。大人の色香を漂わせる美丈夫。敵に容赦と慈悲がないことで有名。敵の心を叩き折ることに喜びを見出す性質を持っている。
オダマキ・マザース 男 十七歳 ダニエラ皇国の戦闘員。整った容姿を持ち、普段は無表情で何事にも無関心だと思われているが、その実成り上がり思考が半端ではなく強い。あやふやなものを信じず、今だかつて誰も信頼も信用もしたことがない。ズオウとは良き協力者関係。
オウガ・ソウト 男 二十八歳 ガーラン帝国の将軍。人間とは思えない美しい容貌を持つ。敵に対しては冷徹で冷血。反面、部下に対しての信頼は厚い。国内の暗部を統率も引き受け、世界の裏側まで熟知している。
ロサ・ラ・マルメゾン 男 二十一歳 ガーラン帝国の戦闘員。常に欠伸を噛み殺している怠惰な雰囲気を持った人物であるが、戦闘能力はズバ抜けて抜きん出ている。軽そうな見た目の美青年であるが、瞳の奥の光はいつも決して笑っていない。
【脇を固める人物】
イツキ・ヒオヴォセー 男 享年六十四歳 戦闘国家から隠れ住んでいた小島、サンチョの責任統括者。ホルンの祖父。常に穏やかで優しい好人物。類まれな研究者でもある。
マト・グレイラット 女 享年三十一歳 サンチョで暮らしていた優秀な科学者。ホルンを娘同然に可愛がっていた。
ルシア・トゥイーダム 女 十六歳 エラゼルディに属する機械技師。その若く可愛らしい容貌に反して無類の機体や機械オタク。話し出すと止まらなくなる。ホルンの初めての友人となる人物。
ロラン・バンター 男 三十歳 エラゼルディに属する副官。ツシの無茶苦茶に常に付き合わされる人生を歩んでいる。寡黙で冷徹に見られがちな外見からは判断出来ないが、大変面倒見が良く、「エラゼルディのおかん」と陰で渾名されている。
グィード・レイ・ドラグーン 男 五十八歳 ガーラン帝国の大統領。人心掌握に長けており、その威厳を醸し出す雰囲気を身に纏っている。民の為に戦争を終結させることを目標としている。
レエーダ・ハウリア 女 二十六歳 ガーラン帝国の政治家。オウガとは幼馴染。
フラウルージュ・ファイ・ダニエラ 男 五十四歳 ダニエラ皇国の皇帝。有能な統制者として知られているが、常に野心を秘めている喰えない人間でもある。自身の子ども達には甘い面を持つ。
シルビナイン・ゼナ・ダニエラ 女 十九歳 ダニエラ皇国の第二皇女。天使のような容貌を持っている。ズオウに恋心を抱いている。何故かオダマキからは毛嫌いの対象とされている。
ハジム・ダイ・ダニエラ 男 二十二歳 ダニエラ皇国の王太子。
トトマ・ブロッサム 男 四十五歳 ダニエラ皇国の地下研究所で不完全なコールドスリープで眠り続けている戦火の英雄。ホルンの実の父親。
ノノ・ブロッサム 女 享年二十七歳 ホルンの母親で、イツキの娘。優秀な研究者であった。トトマとの間にホルンを身籠るも、ホルンを産む前に戦火で亡くなる。亡くなった後、イツキの手によりホルンだけが生き長らえる。
【世界設定】
世界名:ガルムエンダ
年号:G・E七四六年。
ガーラン帝国:民主制を第一に重んじる国家。小国が手を取り合い、誕生した国家。
ダニエラ皇国:君主制を基盤として動く国家。国家の歴史は古く、貴族制度も今もって残っている。
二百年戦争:ガーラン帝国とダニエラ皇国が争いはじめてから、およそ二百年余り経過する為、各国はこの戦争をそう呼び、伝えている。エラゼルディが介入しはじめたのは、百年ほど経過した後から。
エラゼルディ:二百年戦争において、どちらの陣営にも属さず、中立を掲げ、他国にまで被害が出そうな場合はそれを武力で守る存在。戦争の被害を受けた者達が多く属する組織。何千人の人々が暮らせるルーブという気球舟に乗って移動し、生活している。
サンチョ:ホルンが住んでいた小島。表向きは農作業や機織物などで生活しているとされていたが、地下には大規模な研究と実験施設が完備され、秘密裏に戦争への機器や機体などが搬送されていた。意図的に外部の情報を遮断しての生活を島民達は送っていた。
サンダーバード:戦闘機体。主に量産が多いのはこの機体である。
アルビレオ:人型戦闘機体。戦闘能力に特化した者達が搭乗することを許される機体であり、個人個人の能力別に機体を各々改良している。
ヴェスティージ:サンチョの科学・研究技術の粋を集めて造られた新型機体。ホルンの搭乗機。
戦場のホルン協奏曲~アキエス・ホルンコンチェルト~ 羊 @akishino
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます