私はリーダーには二種類のタイプが存在すると思っています。
一つは「ワンマン社長」のような絶大な力をもって周りを引っ張るタイプ。
もう一つは部下や周りの人間を上手く操るタイプ。
この作品の主人公はこの二つを上手く両立させています。
自身に絶大な力を持ちながら、その力「怠惰」を理由に周りの人間を使って面倒事を避けようとする。
その体勢を維持するにはリーダーとしての力を周りに示す必要があるのですが、
周りも怠惰なのか、主人公がリーダーであることに異論がある者は少なく、
全くまとまりのない大罪会という組織をしっかり機能させているところ、
ある意味「究極のリーダー」の姿を見たと思いました。
素晴らしい作品だと思います。
七大罪という魅力溢れるキャラクターが大罪会議を開くのですが。個性的すぎて、アケディアでなくとも面倒と感じてしまいました。褒め言葉です。
続きが読みたくなるほどに作り込まれた世界観。でも、先を想像させてしまうから良いのかもとも思いました。
読み始めたら最後、抜けられなくなるほど先の気になる物語。
何だかんだ面倒とか言いながら、真面目にやってしまうアケディアの苦労といいますか、みんなを何とか纏めるのも大変そうで、苦笑いな場面も多々。
深いため息が出そうになるその個性も、物語の味ですね。
楽しませていただきました。ありがとうございます!
すべてを読んで、こちらのお話は壮大な物語の序章という印象を受けました。
おそらく著者様の中では、いろいろ明かしていないエピソードがあるのではないでしょうか。
ぜひ続きが読みたいところなのですが、ここで終わるからこそ良い物語なのかも、とも思います。
面倒と言いながらも、何だかんだ動くアケディアが好きです。
怠惰という設定がついていることもあり、面倒臭がっているのが自然で鼻につかない感じなのも好感が持てました。
6話で全員がそろったときは、グッと引き込まれました。
最後まで読んでこそ面白いお話だと思うので、ぜひじっくりと読んでいただければと思います。